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十五 ページ15
「そんで、あん時お前、『こんなの貰うくらいなら長文のラヴレターを貰った方がマシ』って言ってたじゃん。体調崩してた時にそれ、思い出してさ、」
そういうと、目の前のそいつは手に持っていた紙を広げた。
ずらりと小さい文字が並んだそれは、遠目から見れば真っ黒な紙だった。
「これ、お前の好きなとことかぜーんぶ書いてある、俺からお前へのラヴレター。本当はお前に見つからないように下駄箱に入れるつもりだったんだけど、今日に限ってお前が早かったから、入れる現場見られちまった。」
ずらっと並んだ、その小さくて遠くから見ると黒い四角形にしか見れないそれが、
一日と半分ぐらいかけてこいつが書いた俺宛のラヴレターだと言われ、俺は限界が来た。
「う゛ぉえ゛……、」
吐いた。
その場に全部吐き出した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:ささみストライク | 作成日時:2024年4月10日 21時