心配 ページ29
「リュウンちゃん、あの時、リュウンちゃんを一人にしないように僕たちが残ったって、言ったよね」
「…、うん」
「僕は…僕は心配なんだ。リュウンちゃんもだけど…ジン君も。二人が心配で、心配で…目を離したら、二人とも何処かに行っちゃいそうで」
「皇帝も、…。…確かにそうね。海道財閥会長として、実権を握ってはいるけれど、大人にとっては所詮一人の子供…その座を奪い取ってしまえば、世界を動かせるぐらいの実権が手に入る」
「そうだよ…僕は二人がすごく心配なんだ…。…そのうえ、ジン君はリュウンちゃんに恋してるし、何より愛している。…ジン君が、…―――」
「ユウヤ…皇帝は、私がいなければ彼は自分の身ぐらい自分で守れるの。今の私は…皇帝の重荷でしかない。私を守ろうとして、皇帝が…いえ、ユウヤも色々なことに巻き込まれている」
「そ、そういうわけじゃない、僕とジン君ｈ」
「聞いて、ユウヤ。皇帝には…とても私では話せない」
表情に影が差したのが、自分でも分かる。
ユウヤも何か思ったのか、黙ってリュウンの話を聞く体勢に入った。
リュウンは思い返す。
気が付けばいつも隣にいるのは皇帝、そしてユウヤだった。
笑うのも一緒で、戦うときも一緒で、…何かに巻き込まれるときも一緒で。
あのとき、作業している机で考えた…私は一体。
「私は…二人に迷惑をかけすぎているの。気が付けば、二人が居てくれて…だから、さっき、部屋で一人になっただけで…落ち着かなくて、何より寂しかった」
「…リュウンちゃん…」
「私の…私が、皇帝とユウヤと一緒にいる理由を知りたい。二人と一緒に、私が居る、…ただ、それだけの、理由を…」
リュウンは俯いて、ギュッと目をつぶった。
何故だか分からないけど、涙がこぼれそうだった。
体が熱かった。
心が、何か、叫んでいる気がした。
「リュウンちゃん」
ユウヤの手が、リュウンの手に重ねて置かれた。
「…ユウヤ」
「そこにあるだけで、周りを輝かせるものって、知ってる？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
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リューン留守Ver.(プロフ) - 時雨 暦さん» こんなに長いのに読んで下さって、本当にありがとうございます。名前入力に関してはそのまま「リュウン」のまま読んで下さる方も、毎度入力し直して下さる方も居るそうです。中には「面倒なときは変えない」という方も（笑） これからもどうぞよろしくお願いいたします (2013年6月1日 0時) (
レス) id: fe0156bb45 (このIDを非表示/違反報告)
リューン留守Ver.(プロフ) - 時雨 暦さん» 大変失礼いたしました！教えて下さりありがとうございます。注意書きを上にupしましたので上記の通りです。今作以降こちらの都合で申し訳ありませんが、名前の仮設定をさせて頂いております。名前を自分の名前に変えたいときなどは、お手数ですが入力をお願いいたします (2013年6月1日 0時) (レス) id: fe0156bb45 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 暦(プロフ) - なんで所々自分の名前じゃなく「リュウン」になるんですか? (2013年5月31日 22時) (レス) id: 5cfa986968 (このIDを非表示/違反報告)
蘭雪アキ(プロフ) - 突然ですが占いツクールて何年目ですか? (2012年7月16日 19時) (レス) id: c7dc81b6b5 (このIDを非表示/違反報告)
リューン(プロフ) - ふうさん» ありがとうございます！！これからもよろしく！！ (2012年6月29日 21時) (レス) id: 8a68ee0a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューン | 作者ホームページ：
作成日時：2012年5月19日 12時
