青春ユリイカ【Yuta.J】 (ページ4)

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という波乱の日々が続き、気がつけば男子校の文化祭当日。

一応私の学校も遅れてあるが、その準備から半ば強制抜けて

ホナミとやってきたという訳だ。

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「A...なんかお腹痛くなってきた.....」

『先に言い出して来たのホナミやん(笑)』

過度の緊張でお腹を抱えるホナミで後一歩が動かない。

門の前で立ち竦む2人をよそに、同じ女子校の生徒だろうか？

どんどん門を通り過ぎて行く______

いや、てかお前らもサボりかよ。

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『お兄ちゃんのとこ行ったらホナミも緊張ほぐれるんじゃない？』

ここまで来たんだからというよく分からない持論でやってきたお兄ちゃんの出店。

ホナミの緊張も半ば解れたというのに

『げっ.....お兄ちゃんクソ人気やん。きもちわる』

生憎容姿端麗、可愛らしさを持って生まれたこの人種に、他校の女生徒たちが放っておく訳がなかった。

"私、玄樹くんを持ち帰りたいです！きゃー！"

中には自分で言い放ち自爆する挑戦者(チャレンジャー)もいて、
もう何だかカオスだ。

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群がる女子軍が落ち着いた頃、お兄ちゃんが
やっと気付いて手を振ってきた。

「Aとホナミちゃん！来てくれたんだ！」

「はい！玄樹くん人気者ですね！」

『まあお兄ちゃん、顔だけは良いからね』

「A、どういうこと？」

怪しげな笑みでこっちを見るお兄ちゃんは

もはや狂気。

『いえ、心もピュアで自慢のお兄ちゃんです.....』

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