青春ユリイカ【Yuta.J】 (ページ19)

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たこ焼きに情熱を注いでる時に
ある意味今日の主人公はやってきたらしい。

行列を凌いで此方へ向かう姿は
なんとも勇ましい。

『げっ......』

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周りの女の子の目をハートにしてしまう
その雰囲気は相変わらず苦手だ。

「ホナミちゃん、Aちゃん、やっほー！」

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友達ヅラで話しかけてこないでください。

「勇太くん！本当に来てくれたんだ！」

「ホナミちゃんに会いたくてかな？」

その言葉と同時に顔を赤らめるホナミは
相当惚けていらっしゃる。

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『たこ焼き買うなら並んでください』

「ちょっと！Aそんなこと言わない！」

おっといけない、雰囲気悪くしちゃダメだったわ。

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『...この後も回ってくの？いろいろと』

出来るだけ冷たくならないように対応。
神対応。空気の入れ替え。

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「うん。連れも一緒に来てるんだけど、そいつ"コレ"と回るしさ？」

と突き上げられた小指。

これは.....ホナミチャンスじゃない？

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一方のホナミ氏。まってましたー！と言わんばかりに

「もしよかったら一緒に回らない？私たちの番が終わったら」

勇気を出したよポンコツ！いや元から変なところに積極的ではあるが。

「いいよ！じゃあ待ってるわ」

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とうとうホナミに春が到来するのか_____

仮に成功したら、その後は気を遣って
1人で回るという難題が発生するが...

そんなことよりホナミがどうか成功しますように。

陰ながら告白を見守るという重大な責務を
任された私にまで緊張が波走ってしまっている。

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