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いやなんでアンタに名前を公表しなきゃいけないんだ
なんて本心をよそに視点を定めずっと此方を見つめる男。
ステージ上で何度も目が合った記憶がフラッシュバックを捗らせる。
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「そう、君の名前も知りたい。」
『教える筋合いありますかね...？』
本当に...その...あの...そのギラギラした感じとか無理なので関わりを絶ちたい所存。
顔は整ってるかもしれないけど、よーく見たらチンパンジーだし。顔が。あ、これ矛盾か...
ディスってる訳ではない。
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「うん、あるよ。友達になりたいなって。だから教えて欲しい。」
さては女慣れしてるな。
ステージ上であんな俯いて照れてた奴がこんなに馴れ馴れしく話せるわけがない。
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推測だが余計に関わりたくないと判断を下した私の選択肢を遮るのは、
「Aって名前です...」
『おいこらホナミ、プライバシー損害だよそれ』
案の定ホナミな訳だ。ため息ひとつ。
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作者名：小春ひより | 作成日時：2018年6月17日 22時
