熱中症＊円堂守 ページ35
見慣れたキーパーユニを着て、ボールを片手に現れたのは円堂だった。
「円堂、オフ日なのに練習するの？」
今日はイナズマジャパンの貴重なオフ日で、他のみんなは思い思いに体を休めたりリフレッシュをしている。
それなのに、円堂は練習するみたいだ。
「なんか練習しないと落ち着かなくってさ。」
円堂は恥ずかしそうに笑った。
「Aこそ、ボール磨いてくれてたのか？」
「うんまあ、ちょっと汚れが気になってたから。」
「いつもマネージャーの仕事ありがとな！」
眩しいばかりの笑顔で言われ、胸がドキッと高鳴る。
「どういたしまして。」
ただでさえ気温が高いのに、さらに顔が熱くなった気がした。
「それより、暑いんだから水分補給とかちゃんとしなきゃだめだよ？」
オフ日に倒れたりでもしたら本末転倒だと思って忠告する。
「大丈夫だ！ちゃんと持ってきたし！」
言いながら、右手に持ったスポーツドリンクのペットボトルを私に見せた。
「それならよかった。」
「そういうAこそ、どれくらいここにいるんだ？水分補給してるのか？」
円堂の言う通りだ。熱中症は、じっとしていても起こる。
それに言われてみれば、喉が渇いた気がする。
でも、部屋まで取りに行くのも面倒だし。
黙って考えを巡らせる私を見て何を思ったか、右手のペットボトルをずいっと差し出した。
「飲めよ！」
「…！？」
だってこれ、少し中身減ってるし…。
いわゆる、間接キスというやつでは？？
円堂は私のことなんとも思ってないから気にならないのかな。
「いらないのか？」
「の、飲む！」
慌ててペットボトルを受け取り、意を決して口をつけた。
冷たい液体が喉を冷やす。
「ありがとう。」
「おう！」
じゃあな！と立ち去っていく背中を見送って、その場に座り込んだ。
身体に籠もっていた熱は少し放たれたはずなのに、違う意味で身体が熱い。
熱中症になりそうなくらいに、好き。
この気持ち、いつになったら言えるかな。
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吉良 彩愛(ｱﾔﾒ) - シチュエーションは買い物デートでお願いします！ (2019年11月19日 1時) (
レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 吉良 彩愛(ｱﾔﾒ)さん» 返信が遅れてすみません。リクエストありがとうございます！詳細なシチュエーションなどの指定があれば助かります！ (2019年11月17日 16時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
吉良 彩愛(ｱﾔﾒ) - リクエストいいでしょうか？リクエストで、リ・ハオ君でお願いします！ (2019年11月13日 22時) (レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ふうふうさん» リクエストありがとうございます。時間がかかってしまいますが、必ず書きます。 (2019年10月21日 21時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 美紅さん» すみません。諸事情により原作を見返すことができない状況になってしまったので、リク頂いた話は書けそうにないです。申し訳ないです。 (2019年10月21日 15時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーすけ | 作成日時：2019年9月22日 2時
