女っぽい＊緑川リュウジ ページ31
ばんだ。さんリクです！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「緑川の髪、ほんと綺麗だね。」
君はよく俺の髪を褒めてくれる。
「顔もかわいいし、私なんかよりよっぽど女子だね！」
Aは別に俺のことをからかってるわけじゃない。純粋に褒めてくれている。
正直、女っぽいなんて言われて嬉しくはないけど、まあいいかって思ったりもして。
俺にとってはAは他の誰よりも女子だ。
ばっちり意識してるし、一緒にいると少し緊張もする。
そんなことは口が裂けても言えないけど。
「緑川はさ、好きな人とかいるの？」
ある日突然そんなことを聞くもんだから、ドキッとした。
「…うん、いる。」
彼女が次に発する言葉に神経を集中させた。
「そ、そっか。
…実は、私も好きな人ができたんだけど、緑川に話とか聞いてもらえるかなって…。」
目を泳がせるA。
その言葉の真意を考える前に、俺の心臓はズキッと音を立てた。
嫌だ。
Aが俺じゃない誰かのもとへ行っちゃうなんて、嫌だ。
「誰？」
相手が誰かなんてそんなこと気になってないのに。
むしろ、相手の名前なんて聞きたくないのに。
それなのに、口から出たのはそんな言葉で。
「えっと、それは…。」
Aは俯いたままゆっくりと喋り出した。
聞きたくないから、その声を遮った。
「それ、俺じゃダメなの？」
Aは顔を上げて、目をぱちぱちとさせた。
「え…？」
「俺の好きな人、君なんだけど。
俺が女っぽいから、男として見れない？
…女っぽい俺なんか、ダメかな？」
勢いで告白。相次いで訳の分からないことを口走った。
最悪だ。カッコ悪い。
「ごめん、なんでもない。忘れて。」
その場から消えたくて、急いで立ち去ろうとした。
「ちょ、ちょっと待って！」
背後からのAの声に、立ち止まる。
「私の好きな人、緑川だよ！」
慌てて振り返ったら、顔を真っ赤にした君がいて。
驚きと嬉しさと、それと恥ずかしさで体温が上昇した。
好きが溢れる＊豪炎寺修也→←叶わなかった想い＊基山ヒロト(24)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
吉良 彩愛(ｱﾔﾒ) - シチュエーションは買い物デートでお願いします！ (2019年11月19日 1時) (
レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 吉良 彩愛(ｱﾔﾒ)さん» 返信が遅れてすみません。リクエストありがとうございます！詳細なシチュエーションなどの指定があれば助かります！ (2019年11月17日 16時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
吉良 彩愛(ｱﾔﾒ) - リクエストいいでしょうか？リクエストで、リ・ハオ君でお願いします！ (2019年11月13日 22時) (レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ふうふうさん» リクエストありがとうございます。時間がかかってしまいますが、必ず書きます。 (2019年10月21日 21時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 美紅さん» すみません。諸事情により原作を見返すことができない状況になってしまったので、リク頂いた話は書けそうにないです。申し訳ないです。 (2019年10月21日 15時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴーすけ | 作成日時：2019年9月22日 2時
