恋が実る＊宇都宮虎丸 ページ15
「好きです！付き合ってください！」
初めて言ったのは、FFIのアジア予選決勝の日だったかな。
あの日、マネージャーであるA先輩は目を丸くしてから、ふふっと笑った。
「私、2コも歳上なんだよ？」
いつだって答えはそれだった。
2歳なんて大した違いじゃないだろと俺は思ったが、先輩は相手にしてくれなかった。
その後も、別に先輩を追って雷門に入学したわけじゃないけど、1年間、ことあるごとに言い続けた。
先輩の周りには、豪炎寺さんとか鬼道さんとか、大人びた人がいっぱいいるんだから、そりゃ俺みたいな歳下が相手にされないのも仕方ないかもしれない。
そんなこともよく考えた。
そして今日、先輩方は卒業式を迎えた。
日本中の仲間を呼んで実現した卒業試合の後、俺は例の如くA先輩を探した。
先輩はグラウンドの脇にあるベンチに一人で座っていた。
「先輩！」
A先輩は俺に気付くと、嬉しそうに目を細めた。
「虎丸くん。」
「しつこくて申し訳ないんですけど、今日で最後なんで聞いてください。
俺、やっぱりあなたのこと好きなんです。付き合ってください。」
もう、諦めというかけじめというか。
色んな想いを込めて、頭を下げた。
「…うん。付き合っちゃおっか。」
「ぅ、えっ！？今なんて…。」
「なんか、明日から虎丸くんに会えないんだなーって思ったら、寂しくなっちゃって。
こういうの、好きって言うのかもね。」
先輩は恥ずかしそうに笑って言った。
「俺、で、いいんですか。」
自分から告白しておいて、何が起こったか信じられない。
「虎丸くんがいいよ。」
嬉しすぎて視界が滲んだ。
「私こそ、今まで散々あしらってごめんね。」
「そんなこと、全く問題ないです！
俺、先輩が高校で他の男に目移りしないくらい、カッコよくなります！」
俺が宣言すると、A先輩は可笑しそうに笑った。
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吉良 彩愛(ｱﾔﾒ) - シチュエーションは買い物デートでお願いします！ (2019年11月19日 1時) (
レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 吉良 彩愛(ｱﾔﾒ)さん» 返信が遅れてすみません。リクエストありがとうございます！詳細なシチュエーションなどの指定があれば助かります！ (2019年11月17日 16時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
吉良 彩愛(ｱﾔﾒ) - リクエストいいでしょうか？リクエストで、リ・ハオ君でお願いします！ (2019年11月13日 22時) (レス) id: 1fa478ff79 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - ふうふうさん» リクエストありがとうございます。時間がかかってしまいますが、必ず書きます。 (2019年10月21日 21時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ(プロフ) - 美紅さん» すみません。諸事情により原作を見返すことができない状況になってしまったので、リク頂いた話は書けそうにないです。申し訳ないです。 (2019年10月21日 15時) (レス) id: d12c541ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーすけ | 作成日時：2019年9月22日 2時
