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22. ページ22

熱がある程度下がり動けるようになったのは翌日の事だった。

「大丈夫なんけ」
『うん。もう大丈夫』
「…無理すんなよ?」

心配そうな顔をするコネシマに笑って見せて、早く行かなきゃダメでしょと朝食を用意する。見送る際見せたのは、不安そうな顔だった。

『わかってる。行ってらっしゃい』
「…おう」

背中を見送り、静かになった部屋ではたきを手に深いため息をつく。

『…はぁ』

今私がいるのは契約の為。これが切れればさよならするかもだし、家事ができないからとこの関係がずっと続く可能性もある。正直後者に至っては地獄だ。

好きだと自覚した相手に想いも告げられず、家事をずっとする事になるんだから。そんなある意味生 殺し状態は避けたいが、コネシマが相手だとそれは難しいだろう。

『ケホ、ケホッ…ふぅ』

彼には強がって見せたものの、体は素直なようで。軽く咳をして喉をさすれば背中を悪寒が駆け抜けた。やはりまだ完治とはいかないらしい。

『また熱出したら迷惑かけちゃうし…掃除だけ済ませたら少し寝よう』

迷惑かけてごめん、と謝ったあの時見せてくれた太陽のような笑顔。それをもう曇らせたくなかった。大好きな笑顔だったから。だから早く済ませてしまおうと立ち上がったのだが、丁度その時チャイムが鳴り響いた。

宅配かな?ハンコは確か玄関の鍵置き場に一緒に置いてあったはず…

『はーい、少々お待ちくださいー』

本調子じゃないからか、私はこの時気付けなかった。

コネシマの住んでるマンション(ココ)はオートロックだ。だから、彼宛ての荷物がある時は基本下からのインターフォンが先に来るはずだと言うことを。

『ハンコハンコ…あった』

だけど私はそれに気付けず、呑気にハンコを片手に、玄関扉のレンズから確認もせず開けてしまった。

『ご苦労さま…_』
「…やっぱり貴女だったのね」
『へ?』

段ボールが落ちる音がして、それと同時に見えた銀色の刀身。

『っわあぁっ?!』
「よくも…よくも捏島さんを…っ!」

振りかぶったそれを避けて後ずさる。

そこには以前コネシマから契約を切ると告げられた、あの令嬢が血走った目でナイフを片手に立ち尽くしていたのだった。

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新年早々まさかの展開になりました。今年もよろしくお願いします。

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- ア"ッ...(絶命)好き!!!!!(蘇生) (9月6日 17時) (レス) @page30 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ええっすねぇ…^^これからも頑張ってください!応援してます! (2023年4月17日 21時) (レス) @page27 id: 387a7b214e (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 続きがめっちゃめっちゃ気になる展開ですね...!!楽しみにしてます(*´∇`*) (2023年4月15日 22時) (レス) id: 790884ee82 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 匿名様へ。コメントはちゃんと読ませて頂きました、ありがとうございます。 (2023年2月5日 0時) (レス) id: 3a76da62a7 (このIDを非表示/違反報告)
心葉 - いい展開ですね(๑•ω•๑)/"♡おうえんしてます(*˘︶˘*).。.:*♡ (2023年2月2日 23時) (レス) @page25 id: 57de660b93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年11月30日 19時

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