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コネシマの話はこうだ。
"その1、家政婦として買い物や掃除、ご飯の用意等を頼みたい"
"その2、ちゃんとした仕事として依頼したい"
"その3、住み込みで働いてもらいたい"
『住み込み…?』
kn「飯も作って貰うねんから、通うとなると大変やろ」
『お前がそこまで考えられる人間だと思わなかったよ』
kn「シバいたろかお前」
なんてコントを交わしてからふと思う。なんでここまで好条件過ぎるんだ?いや、願ったり叶ったりではあるんだけどもさ。
『何が悪いこと考えてないでしょうね』
kn「あらへんて。そんなことするような奴に見えるんか」
『見えるから聞いてんだよ』
運ばれてきたパフェを口に運べば幸せの味が口いっぱいに広がる。そんな私を見てコネシマは小さく笑った気がした。
kn「どうなん?ちゃんとした給料払うねんけど」
『…幾ら?』
kn「25万」
『多いって。20で』
kn「お前ホンマ欲無いな…ええけども」
なら後日またちゃんとした契約書作っとくわ、と席を立つコネシマ。なんだ仕事か?
『どっか行くん』
kn「ん。ちょお会う奴がおんねん」
『ふぅん』
なら自分で買い物したり、飯作ったりする時間はある筈だ。やっぱりおかしくて、思わず聞いてしまった。
『何で時間ありそうなのに私に頼むの?』
そう言えばコネシマは「あー…」と、何故か頬をかいて目を逸らした。
kn「ほら、その、俺料理出来ひんやん?」
『出来合いのものとか』
kn「飽きてん。それに…」
『?』
kn「…お前の、味噌汁。飲みたいなー思って」
何故か耳が赤くなったコネシマはそう言った。
は?味噌汁?
てかコイツ、言葉の意味わかってんのか。
kn「…なんか言えや」
『いや、うん、日本人だし飲みたくなるよね』
コネシマだしな。無いな。うん。
kn「おま…まぁええわ。んじゃ、明日家行くわ」
『あいよー』
コネシマは「パフェ代な」と諭吉を1枚テーブルに置いて先に店を出ていった。部長、ご馳走様です!
『家政婦なぁ…ま、何とかなるでしょ』
アイツ栄養バランス悪い食事ばっかだろうしな、一肌脱いでやるか。
※
「…はぁ、ダメやったか」
大先生のアドバイス通りにしたんやけど、どうやらアイツには効かなかったらしい。なら他のアドバイス聞いて参考にしてみるか。
「シッマー遅なってすまん」
「いや、別にええで。それよりも例の件なんやけどな」
「おっ、詳しく聞かせてもらいまひょか」
あいつは知らんやろうな。俺がずっと昔から想い寄せとって、アピールしとるの。
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暁 - ア"ッ...(絶命)好き!!!!!(蘇生) (9月6日 17時) (レス) @page30 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - ええっすねぇ…^^これからも頑張ってください!応援してます! (2023年4月17日 21時) (レス) @page27 id: 387a7b214e (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 続きがめっちゃめっちゃ気になる展開ですね...!!楽しみにしてます(*´∇`*) (2023年4月15日 22時) (レス) id: 790884ee82 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 匿名様へ。コメントはちゃんと読ませて頂きました、ありがとうございます。 (2023年2月5日 0時) (レス) id: 3a76da62a7 (このIDを非表示/違反報告)
心葉 - いい展開ですね(๑•ω•๑)/"♡おうえんしてます(*˘︶˘*).。.:*♡ (2023年2月2日 23時) (レス) @page25 id: 57de660b93 (このIDを非表示/違反報告)
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