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コネシマが会社に行った後、熱が上がったのかぼんやりする頭で部屋の天井を見つめた。

意識はあるのに、動けない。風邪をひいたのは久しぶりだ。前の職場では引いたら周りに迷惑が掛かると栄養ドリンクやらで凌いでいたから。

『…さ、む』

布団を握る手に力が篭もる。この部屋、こんなに寒かったっけ。ゆっくり起きようとするが吐き気が込み上げそのまま横に戻る。こんなに私、弱かったっけ。

『けほっ、こほ』

咳をすればズンと痛む頭に、体のだるさと病気特有の寂しさが相まって視界が滲む。とてつもなく、寂しい。

『…こね、しま…』

いつも太陽のように明るい幼なじみ。今はあのうるささが、とても恋しかった。

会いたい。そばにいて欲しい。

名前を呼んで欲しい。手を、握って_







「ん、起きとったか」
『……ぇ』

今はまだお昼時。ここにはいない彼の声が聞こえた。

kn「腹減ったよな、スマン!何買えばええか分からんくて色々買ってん!」
『…こね、しま?なん、で』
kn「風邪ひいとる奴放置して仕事なんてしてられへんて。それより調子はどうや?顔真っ赤やんけ」

がさがさとコンビニ袋をベッドサイドテーブルに置いて自分と私の額に手を当て比べるコネシマ。その手の温かさに涙が一粒、零れ落ちた。

『ぐす…っこね、しま…ぁっ』

子供のように泣きじゃくり、ただただ名前を呼ぶ。

kn「…寂しかったな。今日は午後休取ったから、隣におるで」

だけどコネシマはそれを払う事はせず、ベッド横の椅子に座って私の手を優しく握ってくれた。

kn「大好きな幼馴染の為や。気にすんな」
『ん゛ぅ』

目をぐしぐし擦る私は安心感と離れたくなくて、彼の胸に頭をぽす、と預ける。それさえも彼は突き放さず抱き締めてくれた。

心無いなんて嘘だ。彼は私に、こんなにも優しくしてくれる。

_いや、違う。これは幼馴染だから、という言葉で括れる感情(モノ)では無い。

"「大好きな幼馴染の為や」"

違う、それは違う。

幼馴染の為、だけじゃない。

kn「汗かいとるやん。寒ないか?俺のジャージ着るか?」

あぁ、そうか。

『んーん、へいき』
kn「そうか?ならええか!」

私はきっと、昔から隣にいてくれるコネシマの事が__

kn「なんかあったら遠慮なく言うてな!」
『ん。ありがと』


__好き、なんだ。


.

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- ア"ッ...(絶命)好き!!!!!(蘇生) (9月6日 17時) (レス) @page30 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ええっすねぇ…^^これからも頑張ってください!応援してます! (2023年4月17日 21時) (レス) @page27 id: 387a7b214e (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 続きがめっちゃめっちゃ気になる展開ですね...!!楽しみにしてます(*´∇`*) (2023年4月15日 22時) (レス) id: 790884ee82 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 匿名様へ。コメントはちゃんと読ませて頂きました、ありがとうございます。 (2023年2月5日 0時) (レス) id: 3a76da62a7 (このIDを非表示/違反報告)
心葉 - いい展開ですね(๑•ω•๑)/"♡おうえんしてます(*˘︶˘*).。.:*♡ (2023年2月2日 23時) (レス) @page25 id: 57de660b93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年11月30日 19時

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