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シッマと別れて家に戻ろうとしたその時だった。
「コネシマさん、大変っす」
アメジストの瞳を持つ男性が会議室へと入ってきた。大変と言う割には走ってきてないのかな、息切れしてないしクールな表情をしている。
kn「どしたんショッピ君」
syp「チーノが資料のデータクラッシュさせました」
kn「はぁ?!」
データのクラッシュなんて何をしたらそうなるんだ…パソコンぶっ壊すとか雷落ちて停電したとか以外ならないぞ普通。
kn「アイツ何してんねん…!」
syp「USBに元のデータはありますけど、集計とかしたものが吹っ飛びました」
kn「不味いやんけ。どうすんねんそれ明日の朝の会議から使うやつやろ」
どうやらデータの作り直しと紙面に印刷等の仕事が出来てしまったらしい。しかも期日は明日の朝まで。
『他の人に頼んで作成出来ないの?』
kn「元々データが出来上がっとったから、それ以外の仕事担当しとんねん」
俺も他にやることあるから出来んねん、とコネシマは舌打ちをした。
ふむ…データを先ずは集計して、それを見やすくグラフ等に置き換えて配置や文面を考えるのか。
今は16時前、長年社畜をやってた経験からみて、多く見積って5、6時間程必要かな。
『コネシマ』
kn「うん?」
『それ、私やろうか?』
kn・syp「「は/え」」
私がそう言えば2人は驚いた顔で私を見る。
『いやほら、ちょっと前まで社畜してたじゃん?こういうの良く上司に投げられてたからさ、それに他の人手が空いてないっていうし』
syp「いやでも、出来るんすか」
『どういうものか、後は細かい所とか教えてもらえばある程度は出来ますよ』
どうする?と決定権のあるコネシマの顔を見つめれば、少し悩んだ後まっすぐ見つめ返してきた。
kn「…前の仕事辞めた身で申し訳ないんやけど、頼めるか」
Aになら任せられんねん、と嬉しい事を言ってくれたコネシマにニッと笑い、髪を手首に着けてた髪ゴムで纏めショッピさんからUSBメモリを受け取った。
『制限時間は?』
kn「5時間でいけるか」
『もち!』
ショッピさんに使用しても大丈夫なパソコン前へと案内され椅子に腰かける。あー懐かしいなこの椅子も。
syp「他の仕事あるんで一度しか説明出来ませんけど大丈夫ですか」
不安そうなショッピさんに大丈夫と返し、話を一通り聞きパソコンに向かい出した。
syp「…あの人が幼馴染の家政婦さんすか」
kn「せや。良い奴やろ?」
syp「そうですね。コネシマさんと違って」
kn「何やと?!」
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暁 - ア"ッ...(絶命)好き!!!!!(蘇生) (9月6日 17時) (レス) @page30 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - ええっすねぇ…^^これからも頑張ってください!応援してます! (2023年4月17日 21時) (レス) @page27 id: 387a7b214e (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 続きがめっちゃめっちゃ気になる展開ですね...!!楽しみにしてます(*´∇`*) (2023年4月15日 22時) (レス) id: 790884ee82 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 匿名様へ。コメントはちゃんと読ませて頂きました、ありがとうございます。 (2023年2月5日 0時) (レス) id: 3a76da62a7 (このIDを非表示/違反報告)
心葉 - いい展開ですね(๑•ω•๑)/"♡おうえんしてます(*˘︶˘*).。.:*♡ (2023年2月2日 23時) (レス) @page25 id: 57de660b93 (このIDを非表示/違反報告)
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