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翌日。学校に初登校の私が家を出る直前にトンちゃんに声をかけられた。
「Aちゃんおいで」
『？』
言われるがままトンちゃんの方へと行けば髪を結われ「お守りと、プレゼントやで」と手を離され鏡を向けられる。
白い紙を束ねる黒猫のヘアゴムが見えた。
『と、トンちゃっ』
「うん、似合っとるで」
『あり、がとっ！』
満面の笑みでそう言えばトンちゃんも笑みを返してくれて「気をつけてな」と手を振ってくれた。
「よかったなぁ」
『うんっ！』
小学校校舎まで連れて行ってくれるロボロに頷き、手を繋ぎながら笑顔で学校へと歩き出した。
※※
「転校生と仲良くしてな〜」
らだお先生の雑な紹介を終えた後。転校してきた私は見た目からかあっという間にクラスメイトの子達に囲まれた。
「Aちゃんって呼んでもいい？」
『う、うん』
「髪サラサラ〜どこのシャンプー使ってるの？」
『え、と…』
「…Aあっという間に人気だな」
「ﾏｧ可愛ｲｶﾗﾈ」
隣でそんな呑気なことを言う緑君とレウ君。でも正直助けて欲しい。
「…なぁ、」
『？ うん』
そんな中いつの間にか後ろに立ってた男の子が私に声をかけてきた。
「なんでお前髪白いの？」
『…え、と』
正直なんでかわからない。お父さんは『アルビノ』だからだって言ってたけど…
「お父さんかお母さん外人なのか？」
『ううん』
「なのに髪白いの？」
『うん』
「…変なの」
男の子は何も知らないんだと思う。
だけどその言葉は私の胸に棘として刺さりズキリと痛んだ。
「染めてるのか？悪いやつだな」
『そうじゃ、ないもん』
「ならヅラ被ってるのか？取ってみろよー」
『い、たいっ！』
「ちょっと男子やめなさいよ！Aちゃん痛がってるじゃない！」
「うるせーぶす！」
悪気はないってわかってる。
だけど髪をグイグイ引っ張られて痛いし男の子は反応を見て笑っていた。怖くて、痛くて、涙が滲んだ。
「いい加減にしろよ！」
「いっで！」
それに気付いたのかレウ君が男の子を突き飛ばして助けてくれた。
「ﾀﾞｲｼﾞｮﾌﾞ?」
『うん…』
緑君がわたしの頭を撫でる。
「…ｲｸﾗ気ﾆﾅﾙｶﾗｯﾃ、女ﾉ子泣ｶｾﾁｬﾀﾞﾒﾃﾞｼｮ」
「そうだぞ！」
二人の声に周りの女の子達も「そうよ！」「猿山先生呼んでくる！」とわたしを助けようとしてくれた。
「…ちぇっ、つまんねーの！」
男の子はそう言って教室を出ていってしまった。
『…皆、ありがと…』
クラスの皆優しくてよかった。
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ネクロ雪だるまを食べる - 一目見た瞬間神作品だと分かりました！！自分もめっちゃ泣いて夢主ちゃんをまもらないという使命が出来ました (2023年4月20日 21時) (
レス) @page49 id: e0abe8e0bb (このIDを非表示/違反報告)
Myua(プロフ) - まだ続くんですね!嬉しいです!あとおまけの夢主ちゃんかわいすぎです・・・！ (2020年10月28日 9時) (レス) id: 8e2e6d2050 (このIDを非表示/違反報告)
ツチノコ - 涙全て出し切った。更新頑張ってください！（ちなみに自分でもよくわからんところで泣いてましたね） (2020年10月25日 1時) (レス) id: ea99753475 (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - ワンニャンの人だったのか......待ちます！何年でも待ちます！このお話メッチャ好きなんです！更新頑張ってください！ (2020年10月9日 22時) (レス) id: cd58eafa95 (このIDを非表示/違反報告)
おしず(プロフ) - 消えてしまったのですか…！？全然待ちます、いつまでも待つのでゆっくりでいいので……無理なさらずに更新頑張ってください…！！！！ (2020年10月9日 21時) (レス) id: f2c187ecfd (このIDを非表示/違反報告)
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