01.意地悪な幼馴染 ページ1
私の幼馴染はとっても意地悪だ。
「Aーテストどうやった？」
『…76点』
「ほぉーん？まぁ俺は満点やったけどな」
テストの点をドヤ顔で見せつけてきたり
「Aちゃんごめんな、今日トンちと遊ぶ事になってん」
『…うん』
両方とお友達で、遊ぶ約束をしていた鬱君を横取りされ
「Aそれ毎回残しとるけど嫌いなん？」
『え、と』
「…ならもーらいっ」
『あ！』
好きなものを最後に食べる派の私の好物を奪い取ったり
小さい頃から私は幼馴染のトントンに意地悪をされていて、小さい頃は泣き喚いてばっかりだった。勿論彼に近寄りたいと思うこともなく私は常に距離を置いたり逃げたりするばかりで。
『トントンなんて嫌い！』
「俺は好きやけど」
彼は耳を貸すことも無く今日も私の隣の席に座っていた。
※※
「A、小テストどないやった？」
『…』
「…ふぅん？二十点満点中十八点か」
『見ないでよ』
身長が高いから少し腰を上げただけで見えてしまうらしく、それを背中に隠しながら彼を睨む。
神様、あなたは私が嫌いなのか？なんでこの男が同じクラス、しかも隣の席なんだ。
「見せてみ？どうせお前の事やからケアレスミスなんやろ」
『うっさいどっか行って』
「どっか行け言うても俺の席ここやねんけど」
『知らん…って、ちょ！かーえーしーてー！』
「んははw悔しかったら取ってみぃや」
手から奪われた答案を奪い返そうとするもこの男、170後半もあるので届くわけもなく。
ぴょんぴょん跳んで腕を伸ばすも爪先も届かなくて、悔しくて、嫌になって『もういい！馬鹿！』と半泣きで背中を向けた。
「あートンちあまり虐めたら可哀想やん」
「せやで意地悪な豚さんよぉ〜」
『鬱君にゾム君』
小学校時代からの友人である鬱君とゾム君は隣のクラスだ。トントンより仲の良い二人に駆け寄れば、鬱君が「Aちゃんおいで」と腕を広げたのでそこに飛び込んだ。
「い、意地悪なんてしてへんし。てか大先生Aから手を離せや！」
「えー？やってAちゃんの方から来たんやもん」
ねー？って顔を覗き込む仕草にうん、と頷きトントンをジト目で睨む。
『トントン意地悪するから嫌い』
「や、やけど大先生はやめとき？女ったらしやぞそいつ」
『ばーか』
知らんもん、と舌を出してあっかんべーした後鬱君のお腹に顔を埋める。
「まぁwドンマイやんなwww」
ゾム君がトントンの肩を叩いた所で予鈴がなり、その場はお開きとなった。
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ろー - とっっても素敵でした！むねきゅんがとまりません！ (2021年9月9日 23時) (
レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - トントンの不器用な感じがグサッと刺さりました…！ (2021年4月21日 23時) (レス) id: cf6eb8063e (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - すれ違いな勘違いな片思い……大好物です！書記長ドンマイ！って思いながら読んでました。完結おめでとうございます！ (2021年4月20日 7時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
碧翔 - 会長ー！！あぁ…書記長頑張れー！fightﾝ(-ω☆)ｷﾗﾘ (2021年4月18日 21時) (レス) id: 6cb4d1b5e6 (このIDを非表示/違反報告)
私猫(プロフ) - すれ違いっていいですね…好きです (2021年4月18日 13時) (レス) id: a5b5a226ba (このIDを非表示/違反報告)
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