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zm side
急に現れたそいつは鬼の面を着けて刀を振り下ろしてきた。まあ単調な攻撃やから避けるのは容易いんやけどな。
「お前ちっこいのにようやるなぁ！」
「お前絶対殺したるからな」
「んはははwww」
少しずつ剣さばきが早くなるにつれて俺も避ける速度を上げていく。俺の避けるスピードに合わせて動けるやつとか久しぶりやん！楽しめそうやな！
なんて思ったが鼻を鳴らして直ぐに落胆した。なんや、こんなに強いからどこぞの名のある神さまやと思ったけどちゃうやん。
「えーなんやつまらへんわ」
「は？」
跳躍して後ろに着地して頭を掻きながら指を指す。
「いや、やってお前神様でもなんでもない、ただの同族やん」
『…どう、ぞく？』
魅惑眼で動けない女がそう呟く。そういや魅惑眼使ってたわな。忘れとったわ。
やけど鬼面の奴が「聞かんでええよ」とソイツに優しく諭す。へぇ、ソイツに隠しとるんか？
「くははwお前その子そんなに大切なん？」
「…喧しいわ」
「なら折角やし教えたるわ。ソイツな？」
「！」
鬼面の奴が思い切り地面を踏み込んで刀を振りかざす。だけど俺はそれを容易く避けて塀の上に跳び、そして笑った。
「ソイツは神様でもなんでもないで？同族…俺と同じ"元々人間だった存在"や」
『…え』
「…」
俺の言葉に二人は時間が止まったかのように動きを止めた。
※※
『こんにちは！』
「…こ、こんにち、は」
『桜きれいだね！キミも見に来たの？』
「…おん。兄さんといっしょに」
『そっか！』
本当に昔、兄さんに連れられて桜を見に来た事があった。そこで偶然出会った女の子はとても可愛くて、優しい笑顔を見てすぐ一目惚れしたのを覚えている。
『わたしね、明日ひっこすの…でも、またここに帰ってくるってきめたんだ！』
「そ、そうなんか」
『うん！だからね…あなた、お名前は？』
上手く話せない俺にそう訪ねてきた彼女。
「…ロボ太。天野、ロボ太」
『ロボ太君だね…うん、覚えた！』
彼女は嬉しそうに俺の手を握って歩き出す。
『また会えるよーにって桜にお願いしよ！』
「おねがい？」
『うん！…あ、そうだ！』
彼女はグイグイ俺の手を引いて立ち入り禁止地域だといわれている大きな桜の木の下へと向かった。
『おっきい桜があるんだって！なんだっけ…せんねんざくら？だって』
そこでお願いをしよう！と彼女と俺は歩き出す。
あんな事が起こるとも知らず____
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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