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『ごめ、だって…すごい音で…っんふふふっ』
予想していなかった出来事に笑えば男の人はバツが悪そうにそっぽを向いた。ので、代わりと言ってはなんだが食べれなかったお昼ご飯のおにぎりを代わりに差し出した。
『笑ってごめんなさい。お詫びと言ってはなんだけどおにぎり、どうぞ』
「…ええの？」
『はい。お昼食欲が無くて余ってしまったので』
最近チーノが学校にいないので必然的に一人で食べる事になるのだが、味気ない食事に最近胃が食べるのを拒否し始めてしまったのだ。
ペリドットの瞳を輝かせた彼が大きな口でそれをあっという間に胃袋に収めていく。お気に召したらしい。
「うっま…！」
『お口にあってよかった』
最後にもう一度すみませんでした、と謝りその場を去る。思ったより怖い瞳じゃないみたいだし、妖じゃなかったみたい。
あの目もきっと自分の見間違いなのだろう。そう決めつけて私は家へと急ぐのだった。
※※
「…めっちゃ美味かったなぁ」
あの女が居なくなってから辺りの景色がよく見える電柱の上へと跳躍する。あの飯凄いな。食べた後いつもは足りひんくてムカムカするのに、胸がすごいポカポカするわ。
あ、もしかしてあの飯作れるから血とか肉とかも格別なんかな？そうなんか？きっとそうやろ！
そうと決まればアイツやっぱ食おう！そうすればきっとこの飢えも収まるやろ！
「楽しみやなぁ…どんな味するんやろ…♡」
そう言った瞬間満足したはずの腹の虫がまた飯を寄越せと低く鳴く。…しゃーねーなぁ、またなんか食うか。
蛇のようにちろりとスプリットタンを覗かせながら笑った俺はとりあえず腹ごなしに道を一人歩いていた女の背後に忍び寄り、そして細い首に毒牙を立てて闇へと引きずり込んだ。
「いただきマース」
あっという間に人一人を平らげて口周りの血をぺろりと舐めとる。やけど、あぁ、やっぱ足りひん。
早くあの子を食べて胸いっぱい満たされたいわ…
大きい満月をひとり見上げ、口角を吊り上げて笑った。
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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