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「グルさーん連れてきたで」
案内されるまま家の中へ入ればリビングへ通される。
そのままソファーに案内され腰かければ奥の部屋から金色の髪の男性が入ってきて席に着くなりトントンさんが差し出した高そうなケーキをもっきゅもっきゅ頬張り始めた。
「君も食べるといい。美味しいぞ」
『結構です』
「…そう固くならなくていい。今日私は君と話をしたいだけなのだからな」
彼がそう言うとチーノが大きく背伸びし、途端に煙に包まれる。
そこから現れたのは小さな狐で、私の膝の上に乗ってきゅう…と喉を鳴らした。ちょっと可愛いかも…
『…チーノもトントンさんも、使い魔なんですね』
「まぁ色々あってな」
『そんな人が何故私を？』
単刀直入にそう問いかける。グルッペンさんはコーヒーポット横に置かれていた角砂糖をつまみ、それを空になったカップの中に入れた。
「…この街には本来、そこまで妖やその類のものがあまり存在しなかった」
『…はぁ』
「しかし今、何故か奴らは増えつつある」
角砂糖をひとつ、またひとつと乗せていくグルッペンさん。あっという間にカップは角砂糖で満たされた。
『…それと私の何が関係を？』
「君は最近急に視える様になったり巻き込まれたりしてないか？」
『！』
「私はな、調べていたのだ。チーノやトントンを使い、なにか情報を得られないかと」
赤い瞳が細められる。
「…このカップの中の角砂糖を妖としよう。そしてカップが我々人間の世界。…このまま妖が増えたらどうなると思う？」
『…角砂糖が溢れて、カップが…』
「そう。増えすぎた妖による影響でこの街の人間に影響がいずれ出るだろう」
それを阻止するのが私の役目だ、とグルッペンさんは指を鳴らす。途端に角砂糖は淡い色の炎を上げて溶けて消えていった。
「そこで、だ。君と同盟関係を組みたい」
『…それは、どうして』
「君を愛娘と呼ぶ鬼」
『！』
あの日から腕に着けてるアンクルに着いた鈴にそっと触れる。
「何故やつは君をここに連れてくる時守ろうと現れない？」
『それは、私が呼んでないからで』
「…君は何も知らないのだな。彼を」
『…どういう事ですか？』
何も知らない私はグルッペンさんの言葉にソファーから腰を上げた。
「…愛娘と言うのは神と何らかの契約を結んだものを指す。そして愛娘は神の加護の元で護られる訳だが…」
なら何故ここに来る時も妖に襲われた時も彼は姿を表さなかったのだろう？
彼は本当に神様なのだろうか？
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まる(プロフ) - 続編あるのちゃんと見てなくて、｢あとがき」で心臓止まるかと思った…その後の安心感ったらありゃしない…ww 続編見てきます！ (2023年4月11日 2時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
お月様 - うわ〜〜！推しが守ってくれるってヤバイよ！次の章も楽しみにしてます！ (2021年3月12日 17時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ@絶望少女です。(プロフ) - ねぇ…推しが尊いんですが！？どうしたらいいんだよｫｫｫｫｫｫｫｫｫｫオ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2021年3月6日 17時) (レス) id: a5be711894 (このIDを非表示/違反報告)
海猫0126 - こんばんは！小説面白かったです^^これからも投稿がんばって下さい！ (2021年3月5日 20時) (レス) id: ecd79149f7 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ちなみに初見です。好きです。() (2021年2月28日 0時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
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