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お薬とうよから1日目。
最初は歩く事も這うこともままならなくて、リハビリ以外はぜんぶぞむにお世話になってしまった。
「積み木、持つことも出来ひんかァ…」
『…ん』
「大丈夫大丈夫、まずはゆっくり動かせるようにしような」
腕や足を優しく撫でてくれるぞむは不安になるわたしに笑いかけてくれる。だからわたしは諦めず、がんばろうって思えた。
〜〜〜
お薬とうよから3日目。
ゆっくりとだけど、うごけるようになった。
「お、すごいやん!」
積み木を積むことは出来るようになったので、らだおにお願いしてジ〇ンガ?っていうブロックゲームをおねがいした。
ふるふるとまだ手はふるえるけど、なんとかくずさずにつめた。
「おーやってるやってる」
『らだお』
「何しに来たんですか」
「んー?いや、ちゃんと動かせてるのかなって思って」
らだおもらだおで心配してたらしい。
ほんとかな?
「それよりほら、仕事に出てるきょーさんが買って送ってくれたぞ」
らだおが手わたしたのはゲームに出てくるクリーパーのぬいぐるみだった。
「今はゾムさん居るから必要ないだろうけど、それでもし野暮用で外出てる間でも俺とか無しで寝れるだろ?」
「…?とんかつは持ってきてないん?」
「そうそう。いやぁ最初の頃は"ひとりじゃねれないもん!"って泣きついてたいへんだっt『そっそんなこといってないもん!』」
らだおがぞむにばくろするから思わず力が入ってしまって手にしていたブロックを握りつぶしてしまった。
「あ」
『…ゔー』
「(やべっ)」
『…らだおきらい!』
「へぶっ!」
思いきりブロックをらだおに投げつければ、それは額に刺さって後ろにたおれた。
〜〜〜
とうよから5日目。
今日はれうさんといっしょにゲームしてます。
「お、ここに鉄鉱石あった」
『ここにだいやある』
「マジ?鉄ピッケル作って堀りに行っていい?」
『ん。ならめじるしに、まぐまたわーつくるね』
手を動かす訓練に、とれうさんが提案してくれたけどおもしろくてドンドン進んでく。
「…あ、Aそこ穴あいとるで」
『あ』
見守ってたぞむが指さしたところはマグマタワーの根元で、降りてきたマグマは穴からダイヤのある洞穴へと降りていった。
…れうさんがいる穴に。
「へ?…ちょちょちょ!まずいって!!!」
「あーこりゃ詰みやなw」
逃げ惑うれうさんにぞむはケラケラと笑った。
「アバスッ!!!」
『あばす?』
れうさん不思議な声あげるね?
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へまとふぃりぃあ - 設定を見るたびに思うのです。とんかつ…食べるの?ぬいぐるみの豚にその名前つけたの?銀の匙かな? 以上です。とても面白く、そのうち腹筋が割れるのではと心配です (2020年10月9日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - ハゲハゲそんなのいーやーでお茶ふいた (2020年10月2日 12時) (レス) id: 665f3a7ddc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 最近お返事返せずすみません。リアルがかなり多忙でして、言い訳とわかってはおりますがコメントは全部ありがたく読ませていただいております。皆さんありがとうございます。次章までまたお付き合い下さると有難いです。 (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 我々箱推しさん» 書き方が悪かったですね!完結は次章予定です!続編はその後に執筆します! (2020年9月18日 21時) (レス) id: 3009402549 (このIDを非表示/違反報告)
我々箱推し - 完結&続編おめでとうございます!続編も、黒瀬さんのこと応援します! (2020年9月18日 18時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
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