41.寝れない貴女に語りましょう ページ43
何も無かったかのように晩御飯を済ませ、今日は疲れたからと早目にベッドにへと向かう。
「今日は俺とエミさんか。やったぜ」
「シャオロンさんあまりうるさくしてはダメですからね」
「わぁってるって」
鬱陶しそうに顔を歪めるしゃおろんを腕に抱きながらベッドに降ろす。一方えーみーるは前回同様にクッションの辺りで寝ようとしていたので、抱き上げてベッドに降ろせば顔を赤くしながらうろうろと落ち着きなく動き回った。
「ちょ、Aさん私だって男なんですよ?!」
『知ってるよ』
「なら付き合ってもいないのに同じ寝床で寝るなんて絶対ダメです！」
『だって…寂しくて…』
「うぐっ」
なんてわざとらしく可愛子ぶって言えばえーみーるはあーうー言いながら最終的に折れて枕元で丸くなっていた。これには私もしゃおろんもニッコリである(弄るの楽しい)。
『よし、じゃあ寝るよー』
そう言って私は部屋の照明を切り、しゃおろんとえーみーるを枕元に控えながら目を閉じた。
※※
em side
部屋の照明が落とされてどれ位の時間が経ったでしょうか。恐らく1時間程でしょうか？
眠りについたはずのAさんは眠りが浅かったのでしょうか、ゴロゴロと体勢を変えては動きを止め、を繰り返しています。色々あったのですから休まなければ明日に響くと言うのに。
「…A、さん？」
真っ暗闇な中恐る恐る声をかける。私が起きているとは思っていなかったのでしょう、小さな肩を揺らして彼女は私の方へと体を向けました。
『…ごめん、起こした？』
「いえ。…寝れないのですか？」
そう尋ねれば彼女は苦笑して頬をかいた。眠らなきゃいけない時に限って寝れない、なんて事はあるあるですからね。
私は体を起こして寝ている彼女の隣へと横になった。
「では、Aさんが寝れるようにお話を読んで差し上げます」
『え？でも本が…』
「大丈夫。私は昔から色んな本を読んでます。ココ、に本はあります」
手で頭をポフポフと指し示せば彼女は一瞬ポカンとした表情を浮かべた後小さく笑いました。なんで笑うんですか。決まった、と思ったのに。
『ごめん、人の時ならカッコイイなと思ったんだけど、猫の姿だから可愛いなって…』
そう言って微笑む彼女に私は顔を赤くしながら「気にせず、始めますよ」と咳払いをして仕切り直した。
「では…そうですね、折角なので私達人狼と猫又についてのお話でも読みましょうか」
___貴女にだけ、特別ですよ？
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遥(プロフ) - 当時はコメントをしておりませんでしたので今更となりますがコメント失礼致します。本作はとても素晴らしい作品で、多忙な毎日の楽しみにさせて頂いていました。本日は誠に勝手ながらそのお礼を伝えたいと思い馳せ参じた所存です。素晴らしい作品を有難う御座いました。 (2021年11月20日 21時) (
レス) id: 9095c0dec3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。一年ほど前に初めてこの作品を拝見して以来、ずっとこの作品の虜となっておりました。以前このサイトの垢を消してしまったせいでこの作品をもう一度見つける事が出来なかったのですが、今日になって漸く探し出すことができました。 (2021年11月20日 21時) (レス) id: 9095c0dec3 (このIDを非表示/違反報告)
114514 - 心臓が死にかけに……………ぐはっ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 3a17ec7a5b (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - ふぁこ。さん» ありがとうございます！ヽ(；▽；)ノ最近更新ペースが少し落ちてますが、頑張ります！ (2020年2月26日 13時) (レス) id: 46340c89d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁこ。(プロフ) - 設定と黒瀬さんの文章が好きで、いつもキュンキュンさせてもらってるんですが、突然の戦闘(？)シーンが好きすぎてドキドキしました笑。応援してます！頑張ってください (2020年2月25日 19時) (レス) id: f472df8b77 (このIDを非表示/違反報告)
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