03.お疲れ様でした ページ4
カフェが開店してから5時間後。本日の営業時間を終えた私はCLOSEの看板に差し替えて看板を手に店内へと戻って来た。わんことにゃんこ達と兄さんはくたくたである。
『皆、お疲れ様』
「おーAも、お疲れさん」
コーヒーを淹れてくれた兄さんにお礼を言いながら床に落ちていたわんことにゃんこ達の頭を1匹ずつ撫でていく。今日もよく働いてくれました、ありがとう。
「くぅん」
『ぐるっぺん今日はありがとうね。疲れたでしょ』
子供連れのお客様がいたので嫌な予感はしていたのだが、案の定子供が力加減を知らない子でしょっぴやこねしまをべしべし叩いていたのだ。それなのに母親はママ友との会話に夢中。そんな中ぐるっぺんが他の子に被害が出ない様に、と子供に付きまとうように張り付いていたのだ。
おいで、と自分の膝をポンポン叩けば彼はのそのそやってきて膝の上に伏せた。
相当疲れてるなぁ…ごめんね、無理させちゃって。
「ぐるっぺん大分疲れてるな。明日は休ませるか？」
『うん…明日は臨時休業にしようかな。こういう風になるなら対策しないと、怪我に繋がるかもしれないし』
メニューや看板に記載しなきゃ、と言えば兄さんはわかったと言って店頭に貼り紙を貼って来てくれた。
「今日はもう先帰りや。そいつらはよ休ませたれ」
『うん。ありがとうね、兄さん』
「最近近所で強盗あったらしいし、ちゃんと戸締りするんやぞ」
お礼を言ってくたくたな彼らを住居へと繋がる扉に通す。そうすれば彼らは広いリビングのソファーやフローリング等各々の好きな場所に移動して寝転がった。
早めにご飯用意してあげよう。そう思い冷蔵庫からお肉や猫缶を用意してお皿に盛り付けて呼んだ。
『皆、ご飯だよ』
ご飯を食べ出す彼らを見守った後、自分のご飯も作る為に調理を始めた。
※※
『よし！おっけい！』
風呂に入れて綺麗な毛並みになったひとらんを撫でて満足そうに笑う。今日はみんな疲れているので洗うのに抵抗する子はおらずすんなりと終えることが出来た。
『ふぁ…疲れたなぁ…』
疲れた自分へのご褒美にちょいちょいチョコレートを摘んで口に放る。疲れた体に甘さが染み込んでいく。美味しい。
「にゃん」
『あ、ろぼろ』
「にゃー…」
ジト目で見上げてくるのを見るとまるで「程々にしろよ」と言ってるようで、チョコを食べる手を止める。夜も遅いし程々にしなきゃね。
机の上に放置したまま私はソファーに横になった。
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遥(プロフ) - 当時はコメントをしておりませんでしたので今更となりますがコメント失礼致します。本作はとても素晴らしい作品で、多忙な毎日の楽しみにさせて頂いていました。本日は誠に勝手ながらそのお礼を伝えたいと思い馳せ参じた所存です。素晴らしい作品を有難う御座いました。 (2021年11月20日 21時) (
レス) id: 9095c0dec3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。一年ほど前に初めてこの作品を拝見して以来、ずっとこの作品の虜となっておりました。以前このサイトの垢を消してしまったせいでこの作品をもう一度見つける事が出来なかったのですが、今日になって漸く探し出すことができました。 (2021年11月20日 21時) (レス) id: 9095c0dec3 (このIDを非表示/違反報告)
114514 - 心臓が死にかけに……………ぐはっ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 3a17ec7a5b (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - ふぁこ。さん» ありがとうございます！ヽ(；▽；)ノ最近更新ペースが少し落ちてますが、頑張ります！ (2020年2月26日 13時) (レス) id: 46340c89d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁこ。(プロフ) - 設定と黒瀬さんの文章が好きで、いつもキュンキュンさせてもらってるんですが、突然の戦闘(？)シーンが好きすぎてドキドキしました笑。応援してます！頑張ってください (2020年2月25日 19時) (レス) id: f472df8b77 (このIDを非表示/違反報告)
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