01.開店準備 ページ2
お店の掃除を終えて用具を片付けて、ケージに入れてた彼らを外に出す。大人しく待ってた彼らはその報酬に撫でろ、と言わんばかりに群がってきて頭を押し付けてきたり小さい子はよじ登ってきたりする。
動物が大好きな私はそれを嬉々として受け入れ頭を撫でたり抱き上げた。その光景に見慣れた幼なじみの兄さんは笑いながらコーヒーを淹れている。
「幸せそうやなホンマ」
『勿論！はあぁしゃおちゃん可愛いよ…』
キャンッ！とひと鳴きして腕の中で幸せそうな顔をするポメラニアンのしゃおろん。ふわふわしてる…可愛い…可愛いよ…！
なんてデレデレしていたらシェパードのぐるっぺんが前足でべしべしと脚を叩いてくる。
『痛い痛いぐるっぺんどうしたの』
「わう」
『あ、俺もってこと？はいはいよしよし、大人しく待っててくれてありがとうね』
屈んで頭を優しく撫でてあげれば気持ちよさそうに目を細めてそれを受け入れる。普段皆をまとめてくれてるリーダー様は私のなでなでが大好きな様だ。
なんて思いながら撫でていればぐるっぺんは撫でていた手からするりと抜けて私の頬に口を当て、まるでキスする様な仕草をした。お礼なのかな？なんて笑っていたら何処からか飛んできたトントンがぐるっぺんに頭突きをかまして横に飛ばした。図体が大きいボーダーコリーなので相当な威力である。
「ガルル…」
『ちょっ！トントン待て！おすわり！』
今にも噛みつきそうなトントンに指示を出して大人しくさせる。トントンは私に何かあるとこうして守ってくれる立派なナイトだ。
『怪我しちゃうでしょ？有難いけど、過激なのはダメ』
「キュウゥ…」
『良い子。ありがとうね』
微笑みながら頭を撫でればトントンはしょんぼりしたまま手を受け入れる。本当はいい子だって、知ってるからね。
一方吹っ飛ばされたぐるっぺんの方を見れば不貞腐れたように寝ていて、その頭にチワワのこねしまが乗って遊んでいた。隣にいるシベリアンハスキーのひとらんらんはは我関せず、と言うように目を閉じて横で寝ている。
『この子ら本当個性強いなぁ…』
わふ、と肯定するかのように鳴いたラブラドールのチーノに『ねー？』と首を傾げながらそう言えば同じ様に首を傾げてくれたので、それに笑顔を浮かべて頭を撫でた。
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遥(プロフ) - 当時はコメントをしておりませんでしたので今更となりますがコメント失礼致します。本作はとても素晴らしい作品で、多忙な毎日の楽しみにさせて頂いていました。本日は誠に勝手ながらそのお礼を伝えたいと思い馳せ参じた所存です。素晴らしい作品を有難う御座いました。 (2021年11月20日 21時) (
レス) id: 9095c0dec3 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。一年ほど前に初めてこの作品を拝見して以来、ずっとこの作品の虜となっておりました。以前このサイトの垢を消してしまったせいでこの作品をもう一度見つける事が出来なかったのですが、今日になって漸く探し出すことができました。 (2021年11月20日 21時) (レス) id: 9095c0dec3 (このIDを非表示/違反報告)
114514 - 心臓が死にかけに……………ぐはっ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 3a17ec7a5b (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - ふぁこ。さん» ありがとうございます！ヽ(；▽；)ノ最近更新ペースが少し落ちてますが、頑張ります！ (2020年2月26日 13時) (レス) id: 46340c89d0 (このIDを非表示/違反報告)
ふぁこ。(プロフ) - 設定と黒瀬さんの文章が好きで、いつもキュンキュンさせてもらってるんですが、突然の戦闘(？)シーンが好きすぎてドキドキしました笑。応援してます！頑張ってください (2020年2月25日 19時) (レス) id: f472df8b77 (このIDを非表示/違反報告)
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