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最初で最後の悲しい涙 mnd ページ45

「韓国おいで」

半年に一回とか決めていた、韓国に居る彼との逢瀬。付き合って2年になるし、少しくらい例外があってもいいんじゃないかと言われ、おじじさん(オーナー)に一応許可を得て渡韓した。

『久しぶり、Mondo』
「久しぶり。만나고 싶었다(会いたかった)

そう出迎えられ、彼もとても会いたがってたのに。

『Mondoー晩ご飯何がいい?』
「あー…肉」
『チキン?』
「うん。……ちょっと部屋行くね」
『うん…』

彼は何だか上の空で。いつもは喜んでリクエストしてくれるご飯も、興味がなさそうに回答される。

『…仕事忙しいのかな?ねぇアラ』
「?」

ねー?なんて飼い猫のアラの頭を撫でながら呟くけど、彼女は首をこてんと傾げるだけで。可愛いなぁと頭を軽く撫でてとりあえず手をつけようと冷蔵庫の中にある鶏肉を手に取った。

美味しいもの食べればきっと元気になるよね。

そう思いMondoの好きな物を作り続けたけど、彼の様子は変わることなく一日は過ぎていった。



『Mondo出掛けるの?』
「うん。ちょっとね」

『MondoーAPEXやらない?休んでる間腕訛っちゃいそうでさ』
「あー、ごめん、この後出掛ける」
『そっか…』

『Mondo、ご飯できたよ』
「先食べてて。俺後にする」
『冷めちゃうよ?』
「ごめん」
『……わかった』



『…私、来るべきじゃなかったのかな』

Mondoに会いに来て2日目。Mondoが用意してくれた部屋のベッドの上に1人蹲っていた。

だってMondo、ご飯全く喜んでくれてないしすぐどこかに行っちゃう。好きなものばかり用意しても「後でね」と躱されるし、挙句の果てには一緒に過ごした時間さえ無い。

忙しいのだとばかり思ってたけど、それならご飯位はその場でサッと食べる筈。つまりそうじゃないってことは…

『…私、何か嫌われるような事しちゃった、のかな』

心当たりは無いけど、思い当たるとしたらそれくらいしかない。Mondoは優しいから、傷付けないように言えずにいるのかもしれない。

「んにゃー?」
「キュウ…」
『ん、アラもルリも心配してくれるの?』

部屋の扉は少し開けてたので、入ってきたアラとルリが心配そうに駆け寄って来てくれる。二匹の頭を優しく撫でればとても幸せそうな顔をしてくれて。

この子達に心配は掛けたくないな

そう思い自分の頬を軽く叩き鼓舞をして、明日こそはとリクエストを聞きにMondoの部屋へ向かった。

けど_

「あー…明日は要らない」

胸の痛みが鋭くなったのを感じた。

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うみ(プロフ) - 良さげだったのに帰国させた先方を恨みます。こっからも楽しみに待機してます! (5月2日 23時) (レス) @page50 id: 5788af662a (このIDを非表示/違反報告)
名無し37131号(プロフ) - ただの妄想だけどモミアゲヨシャカアゲヨとか歌ってネタに走って欲しいw (4月3日 0時) (レス) @page39 id: 44a1f27f6a (このIDを非表示/違反報告)
なつ(??)(プロフ) - ガチでおもろかった (3月16日 20時) (レス) @page30 id: 8a15510d16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬 | 作成日時:2024年1月21日 0時

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