大空2人による逆行物語【REBORN】Ⅶ (ページ36)

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夕空266 ページ36

それから私はなんとかヒバリさんを回収した一週間後のこと。

私は応接室にて書類作業を手伝わされていた。

蕾「こ、これで最後…」

最後の一枚を終えたところで力尽きたように倒れこむ。

書類作業とか前世ぶりだったから疲れたぁ。
はぁ、と息を吐く私の目の前にコトッとティーカップが置かれる。

「お疲れ様です。黒川さん」

草壁さんだ。

蕾「あ、ありがとうございます。草壁さん。ヒバリさんは？」

草「隣町に行ってますよ。なんか六道退治だとかなんとか」

あー…なるほど。

ふぅ、と息を吐く私はティーカップに口をつける。
ふわりと香る紅茶を感じながら。

草「そういえば黒川さん」

蕾「？」

草「白蓮とその後連絡は？」

白蓮は一昨日ぐらいからアリアさんのところに戻っている為、ここにはいない。

蕾「今のところないですよ…こっちが午前だとあっちは午後っぽいですし」

草「そうですか……」

その時にガチャっと応接室の扉が開く。
そこにいたのは不機嫌な顔をしたヒバリさんだった。

しかも…な、なんか…ボロボロ？

私と目が合った後、草壁さんの方を見る。

雲「……君、ここで何してるの？」

草「え！？あ、いや……その、黒川さんに紅茶を…ぐはっ！！」

蕾「く、草壁さぁん！！？」ｶﾞ-ﾝ

トンファーで殴られた草壁さんに私は思わず口角をひきつらせる。

な、何故殴ったのですか、ヒバリさん！！
あ、群れたからか……なるほどー、じゃないでしょ私！！

群れた=咬み殺されるわけで。

思わず青ざめる私にヒバリさんはズンズンと近付いてくる。

雲「それで君は？書類は終わったの？」

蕾「へ？あ…す、数分前に終わりました！！」

雲「じゃあ見回り行くからついてきなよ」

蕾「あ、あのぉ…一応聞きますが拒否権は…？」

雲「あると思う？」

いえ、ないと思います。

相変わらずの暴君の彼に苦笑う私は先に行く彼の後ろについた。