大空2人による逆行物語【REBORN】Ⅶ (ページ4)

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夕空234 ページ4

「おっ！蕾じゃねーか！！」

翌日の放課後。
懐かしい声が聞こえ振り返ればバトラーウォッチを腕につけたディーノさんがいた。

しかもメガネをつけている。多分伊達だ。

久しぶりの対面に私も嬉しくなって「ディーノさん！」と呼ぶ。

蕾「お久しぶりです。元気でしたか？」

ﾃﾞｨｰﾉ「おう！お前も元気そうで何よりだ……っておわっ！！」

目の前で転ぶ彼。
それと同時にテスト用紙が舞った。

私は苦笑いつつ「大丈夫ですか？」と駆け寄りテスト用紙を拾う。

ﾃﾞｨｰﾉ「だ、大丈夫だ。蕾、ありがとな」

蕾「いえいえ。あ、そういえば宮先生がこのテストを運んだら視聴覚室の備品点検をお願いします、だそうですよ」

宮先生というのはアフロヘアーの女教師である。

ﾃﾞｨｰﾉ「お、おう。了解した。それよりお前、ここで何してんだ？生徒は下校する時間だぞ」

あ、あはは。

蕾「校内の見回りですよ、これでも風紀委員なので」

ﾃﾞｨｰﾉ「風紀委員……あー恭弥の委員会な！！お前が入ってるとは驚いた」

蕾「強制的に属させられまして…」

「何してんの？」

ふと背後から声が聞こえた。
不機嫌そうなその声に恐る恐る振り返ればヒバリさんは腕を組み仁王立ちでいらっしゃいました。

しかも目が笑ってない笑みを浮かべながら。

蕾「っ、ヒバリさんっ！！」

雲「黒川、堂々とサボりなんていい度胸だね」

い、いやいやサボってません！！

ﾃﾞｨｰﾉ「恭弥、ちげーって！！オレがドジ踏んで転んだところを蕾が助けてくれてだな！！」

雲「貴方は黙って」

蕾「あ、その…ごめんなさい。以後気をつけます」

ヒバリさんが何に怒ってるのかわからないがとりあえず謝るとヒバリさんは息を吐き「外の見回りに行け」と一言。

蕾「え"っ、こ、これが終わったら帰る予定だったんですが…」

雲「行け。終わったら報告」

こ、ここで逆らったら咬み殺される…我慢我慢。

渋々、頷いた私は町へと見回りに向かった。