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#117 ページ11

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資料を見せながら、プランナーさんが説明を始める。

ホテルの庭にある独立型チャペル、披露宴の会場、これからの流れなどを簡単に説明され、日程の確認とゲストの人数、招待状のデザインの相談に入った。

招待状と席次表のサンプルを見せてもらい、彼方にわがままを言って私が選ばせてもらった。
そして事前に用意していたゲストの宛名のリストを手渡す。これを使って発注するらしい。

そのあとは、披露宴で出す料理と引き出物、披露宴で流すムービーについて相談する時間になった。


「あの…」

「はい、どうなされましたか?」

「披露宴で、俺たちが招待する人で…2人、余興として歌いたいと言ってくれてる人達がいるんです。大丈夫でしょうか?」

「はい、大丈夫ですよ。」

『ありがとうございます』


11月5日に結婚式をやるから来てほしいと真冬と翔太に伝えたら、「ぜひ歌いたい」「2人に贈りたい」と言われた。

翔太に関しては「楽曲として投稿してもいいですか!」というぐらいやる気満々だった。


一通り決めなければいけないことを決め、確認なども済み、次はチャペルと宴会場の見学をすることになった。


「こちらになります」


木製の大きな扉を開くと、中は白い光に包まれていた。
青と紫の丸いステンドグラスが壁の上部に等間隔に並び、正面の壇上の奥には大きな三面鏡のように青と紫を基調としたステンドグラスがあった。

その大きなステンドグラスに向けて並べられたチャペルの長椅子には両端に白と青の花が飾られていた。

楕円のような三角形のような形をしたチャペルには銀色に輝く大きな十字架が祭壇の後ろに、静かなまま吊られていた。


『きれい…』


真っ白のチャペルに、ステンドグラス、花、そして木製の扉までもが色を足していて、言い表せられないほど綺麗だった。


「どうぞ、中まで。」


一歩足を踏み入れると、ヒールの音が優しく響いた。


「私たちが行う結婚式では、当日にウェディングドレスが映えるように青いバージンロードをひかせていただてるんです。」

『わあ、そうなんですね』


するとホテル関係者の人がプランナーさんを呼んだ。
ほかに担当しているカップルの方から連絡がきたらしい。


「少々お待ちください。自由に見て回ってくださって大丈夫なので」


そう言って足早にプランナーさんは外に出て行った。






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設定タグ:そらる , 失恋 , 歌い手
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こん - 無理しない程度に頑張ってください!応援してます! (2018年10月9日 18時) (レス) id: bc3ee8c138 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MiKU | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月21日 22時

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