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暇人だから結構な頻度でシフトに入ってるが、バイトを始めて早々、大変なことになってる。



「ねぇお嬢ちゃん今日は何時に終わるの?」
「アー、ちょっとわかんないですネ、アハハ…」



そう、変なおじさんに目をつけられた。夜のシフトは危ない。

とは言ってもいつも会計が終わると大人しく店から出ていくし、まだこれと言った被害はない。



だから、笑って我慢するしかない。




あーあ、何が楽しくてこんなおじさんの相手してんだろ。早く帰って坂田さんに会いたい。




「ねぇなんでいっつも教えてくれないの?好きなもの買ってあげるよ?」
「間に合ってるんで大丈夫です、彼氏いますし」


うっせー!殴るぞク○ジジイ!という物騒な言葉はチキンなわたしが口にできるわけもなく、婉曲的に断った。

とりあえず、帰ってくれたようでなにより。


あと2時間がんばろ。









「お疲れ様でーす」


やっと終わった!でももう23時!坂田さん寝てるかも!死んだ!

えんえん坂田さんとお話したいよ。




「やっと出てきた」
「は?」



コンビニを出て少し歩いたところで何者かに腕を掴まれた。

その正体は、やっかいなおじさんで。




「……離してください」
「やっと見てくれたね」

待ってやばくないこれ?わたし死ぬやつじゃん?えっ、むりむりむり。てか汚い早く離して。


しゃがみこんで必死に抵抗するも、男女の力の差は大きくて、そのままどこかに連れていかれそうになる。


「離して!!だれか!!!助けて!!!!」
「こんな遅くに誰も来ねぇよ!」



あー最悪。こんなことならお兄の言うこと聞いてバイトするんじゃなかった。




現実逃避してみるけど、やっぱり現状は変わらなくて、恐怖で涙が溢れ出てくる。屈辱だ、こんなことで泣くなんて。









突然、わたしの腕を引っ張っていた力が消えた。







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うぃき。(プロフ) - 根がネガティブ? ねが、ネガティブ… まさか(^ω^) (2019年10月10日 12時) (レス) id: 3521aa147e (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 誕生日おめでとうございます!そんな悲しそうに祝わないで下さいなw (2019年9月16日 9時) (レス) id: 23afe5e4e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん | 作成日時:2019年8月30日 18時

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