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昼食を終えたあとは、カフェでずっとおしゃべりをしていた。
うらたさんが積極的に話題を振ってくれたおかげで、人と話すことがあまり得意ではないわたしも楽しく過ごすことができた。
話を聞いてわかったのだが、どうやらうらたさんは社会人らしい。ぜっっんぜん見えない。
そこで深まる謎。
じゃあなんでいっつも私服なんだろう。もしかしてホストとか？いやでもうらたさんはホストっぽくはないし…。
｢おーい、Aちゃん？大丈夫？｣
いけない、自分の世界に入ってしまった。よくあるけどよくない。
テキトーに笑って誤魔化すと、うらたさんはそれ以上何も言ってこなかった。
｢じゃあ、そろそろ帰るか｣
｢そう、ですね｣
もうそろそろ日も沈む。楽しかった時間も終わってしまう。
うらたさんと並んで駅まで歩いた。
着いた駅は帰宅する人も多くなかなかの人混みだ。
｢今日はありがとな、楽しかった｣
｢こちらこそ！めっちゃ楽しかったです！｣
本当は｢また会いたいです｣とか言えたらいいんだけど、生憎わたしにそんな勇気はない。
臆病なわたしはまた1歩踏み出せない。
｢じゃあね｣
｢はい……｣
｢そんな寂しそうな顔すんなって｣
もう会えないのかな、とかネガティブな思考に走っていたわたしの頭をうらたさんがぽんっと軽く叩いた。
｢また会おうぜ。約束な｣
｢やくそく…｣
｢そう、約束。嘘ついたら針千本飲ますよ｣
｢エッ、針千本はちょっと…｣
｢冗談だよ。じゃあ『またな』｣
優しく笑ったうらたさんが改札の向こうに消えていくのを見送ってから、わたしは確実に赤いであろう顔を抑えた。あつい。
またなって言ってくれた。また会えるんだ。
その事実だけで、空も飛べそうなほど嬉しかった。
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なんか順位つきました。めちゃくちゃ嬉しいです。
評価、コメントはわりと更新のモチベになるのでしてくれると更新が早くなります。
これからも『こんぷれっくす』をよろしくお願いします。
みかん
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滝野 - 好きです！更新頑張ってください！続きが楽しみです！！ (2021年1月20日 0時) (
レス) id: ef0e1184cd (このIDを非表示/違反報告)
もでらーと。(プロフ) - えっもう好きですごちそうさまでした; ;更新楽しみに待ってます…！ (2019年9月25日 19時) (レス) id: 5d5b1bd419 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - こういう系の小説凄く好きなので読ませていただいてます！ほんとこたぬきになりそう(センラー)← (2019年9月25日 6時) (レス) id: c875e0b34a (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - え、まってかわいい尊い更新頑張って下さいですマジで!!!!! (2019年9月25日 0時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2019年7月8日 10時
