美術館で、イタズラ中に【d!】【男主】 (ページ21)

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答えは最初から決まっていてページ21

pkt「どうする？A」

ピリッと音を立てている、俺の心臓を動かす空気。
今はふざけれる場面では無いし、回答を避けたら更に言い寄られるだろう。

『……俺は…』

不安と多少の恐怖で口ごもっていると、いつの間にかコネシマが手を握ってくれていた。
なんで握ってるんだろう､と思いつつも、その温もりにとても安心した。

『俺は、コイツらと居た方が楽しいから』

そう言い俺は、コネシマの腕をギュッと握る。
なんかめちゃくちゃ心臓の音聞こえるのは気のせいか？

pkt「…Aならそう言うと思ってたよ」

俺に突き放された幼馴染､ぴくとは、怒りも悲しみもせずにふと笑った。
感情をあまり表に出さない所は本当に尊敬する。

『ごめんねぴくさん』

ぴくとさんに比べて俺は、断る時だとか謝罪する時だとかはとても悲しそうな顔をしてしまう。
その顔を見たぴくとは、慌てていつもの笑顔に戻る。

pkt「あはは！いいっていいって！心の準備は出来てたし！」

ぴくとは、大阪のおばちゃんのあらやだ奥さんの手の動きをした後、すぅ､と大きく息を吸ってこう言った。

pkt「じゃあ、俺がフラれた記念にキミたちにこの美術館あげるよ！！！」

「「「「は！？」」」」