信じないように ページ19
？「やっほ〜！A久しぶり！」
『…は、なんで……？』
ロボロに続いて何故か後を追ってきたみんなもぽかんとしている。
そりゃそうだろう、俺の名前を知っているのだから。
pkt「俺ここの美術館の館長やっててさ！」
『いやそれは見りゃわかるけど』
突っ込んでも突っ込みきれない状況で鬱先生がボソリと呟いた。
ut「…なんで名前知ってるんだ？」
館長は、その呟きひとつすら逃さない。
pkt「え？俺のこと言ってないの？俺Aと幼なじみでさ！」
『まじで思い出したくない』
俺と館長は普通に話しているが、他のみんなは目ん玉が飛び出続けるくらいびっくりしている。
まさかこの単独の怪盗に知り合いがいるとは思ってもいなかったのだろう。
kn「お前誰やねん！」
突然コネシマが俺と館長の間に割り込んできて、そう叫んだ。
ぴくとは「あぁ、自己紹介してなかったね」と言いながらギィ、と椅子を鳴らして立ち上がる。
pkt「本当は漁りにくる美術館の館長の名前くらい知っておいてほしいんだけど」
そういい背筋を伸ばし俺らの方を真っ直ぐ見て、す､と息を吸う。
pkt「名前はぴくとって言います！十白美術館の館長でありAの幼なじみ！」
ぴくとは、ばちっという効果音が似合うウインクをする。
俺は少し引いて、みんなは少し苛立った。
pkt「あれ？なんか空気悪い？」
『ぴくさんのせいだよ』
あはは、という声を響かせて、ぴくとは思い出したように話し始める。
pkt「あ、もしかして俺があれ断ったからこんな野蛮な人達と組んでるの？」
kn「野蛮ってなんやねん！」
tn「ツッコむ所そこちゃう〜〜！もっとあるぅー！」
sha「あれって、なんなん」
コネシマに続き、みんなが一斉に喋る。
人数が多いから圧がすごいな
そんな野蛮な怪盗にひよらずにぴくとは話す。
pkt「俺が怪盗やってたから、一緒にやらないかって誘ってくれたもんね」
に、と笑うぴくとに対し、みんなは眉間に皺を寄せていた。
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作者名：麦芽糖 | 作成日時：2021年9月13日 12時
