何考えてるの？？ ページ11
sha「なんで？」
『…えっ……と』
威圧感に声が上手く出ない。
ゾムの方をチラッと見るも、ニヤニヤしていて助けてくれない。
俺は地雷を踏んでしまったのかと思ってヒヤヒヤしていたが、飛んできた言葉は予想を上回る言葉だった。
sha「俺にも敬語外してや」
『……え？』
syp「確かに、ゾムさんだけずるいっすよね」
tn「俺も敬語とさん付け取って欲しいわ」
ut「平等じゃないぞー！」
俺は目を丸くした。
てっきり 呼び捨てで敬語とか偉そうにしてんじゃねぇよ！とか言われるかと思ってたのに
『敬語…無くしていいんですか…？お名前も……？』
kn「おん！仲間に敬語とか硬っ苦しいやろ？」
ut「よかったら鬱先生って呼んでや」
sha「大先生抜け駆けずるいわ〜」
『ｯうん、よろしく……って、違う！！！』
俺はそう叫び、バンッ！とコンクリートの床を叩く。
ut「うぇ！？びっくりした！どうしたん？」
『いや、どうもこうも！故郷燃やした奴らと仲良くできる訳ないでしょ！』
kn「じゃあどこに帰るん？」
『ｯ､それは……』
黙ってしまった。
帰る場所がないので何処にも行けないし、我々怪盗団の人達は俺と話す気も俺を離す気も無さそうである。
kn「決まりやな！」
コネシマがそう言うと、ゾムが俺を抱えて走り出す。
後ろから警察が追いかけてきているが、ロボロの煙幕によって撒かれる。
rb「小麦粉はこう使うんや」
『絶対違う……』
「離してよぉ…」と俺が言うと、直ぐにコネシマが「なんで？」と言ってくる。
『怖いよぉ…いつもこんなことしてるの……？』
kn「いやお前が初めてやで？」
『初めてでなんでこんなに手慣れてるの！？』
我々怪盗団は、元軍人かよ！と思う程身体能力が高いのだ。
さっきも美術館の屋上から飛び降りて無傷だし、足も早いしハッキング出来るやつおるし拳銃使えるし。
『愉快犯なんて辞めて軍人になったらいいのに…』
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作者名：麦芽糖 | 作成日時：2021年9月13日 12時
