美術館で、イタズラ中に【d!】【男主】 (ページ2)

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職業は怪盗ですページ2

俺は地面につきそうな程長いマントをなびかせながら、美術館に堂々と侵入する。

『今日はいいモノあるかな〜♪』

俺は初心者怪盗のA。
最近やっと出会い頭の警備員をぶっ潰せるくらいの力を手に入れた。

そんな絶好調な俺を、1つの絵画が目を奪った。

『なーに！この絵！ディテール狂ってるじゃん！』

俺が手に取った絵画のディテールはとても狂っていて、見ていてクラっとするほとだ。
ここはこうだよ！と、赤ペンで修正(いたずら)をする。

？「この絵……」

俺が修正し終わったと同時に、俺以外の男の声が聞こえてくる。
俺は身構えて声の近くに行ってみた。

？「ちゃうな」

その男は絵画を取ると、絵の具でベタベタと塗り出した。

『え！？』

あまりの衝撃に俺は思わず大きい声を出してしまった。

？「ん！？誰や！！！」

その男は俺の方にずんずんと向かってくる。
最初はやばいと思ったが、俺と同じような服装をしていたので警察では無いことは理解した。

？「お前……」

『はぃい！』

？「怪盗か？」

『……は？』

鳥肌が立った。
何故真っ先に " 怪盗 " という答えが出てくる？
普通の思考だったら誰だこいつ→服装似てるなってなるから最初に名前や職業は何か、を聞いてくるはずだ。

？「……同業者やないのなら…洗脳するか」

『せ、せせせ、洗脳！？』

ボソッと呟いた彼の言葉に、俺は瞳孔を小さくした。

『同業者！多分同業者だから！』

俺は青ざめながら後ずさりをする。

？「…そうか！やっぱお前も怪盗やんな！」

同業者と分かると、満面の笑みを見せてくれる。

『も…ってことは…貴方も怪盗なんですか！？』

？「おん、そうやで！俺コネシマっちゅーねん、よろしくな」

コネシマという男は、俺にスっと手をさし出した。

『は、はぁ…』

俺は戸惑いながら手を取る。
その瞬間、コネシマの口から衝撃の言葉が出てきた。

kn「なぁ、俺の怪盗団に入らへん？」

『はぁ！？』