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私達の部屋は窓で繋がってる。
なので簡単に行き来ができるのだ。小学生の頃は毎日のように窓からお互い行き来していた。
中学生になった頃から危ないから、と私が窓から三郎の部屋に行くことは無くなった。
高校生になった今でもこうして三郎が私の部屋に来る。なので部屋はいつもキレイに片付けてある癖がついた。三郎のおかげだ。
「どうしたの?」
「いや、ちょっとな。」
三郎が理由なく私の部屋に来ることはあまりない。今日は言いにくい理由なのか。
「その、これ。」
そう言って指さしたのは配られた台本。
「ああ、配られた時びっくりしたよー。……頑張らなきゃね。責任重大じゃん。」
「そう、だからな、提案があるんだ。」
「提案?何するの?」
ぐっと距離を詰めてくる三郎。なんか最近顔を近づけられること多いな、と突然の事に頭が働かない。
あ、キレイな顔。まつげ長い。
「今日から1週間、付き合わないか?」
「は?…………付き合う?」
.
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