検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:9,775 hit

8 ページ8

「先輩!」

「どうした?」


立花先輩が振り向く度に綺麗なストレートヘアがサラリと揺れる。


「先輩めちゃくちゃ髪の毛綺麗ですよね!シャンプー何使ってますか??」

「シャンプーはな、」

「じゃなくて!私がこんな役させて頂いてもいいんですか?!」


つい先輩の言葉を遮ってしまった。それもそのはず、かなり動揺している。


先程渡された台本には自分の役が書いてある。1年で役柄が書かれているのはなかなかないはず。しかも、私だけ役が割り振られているようだ。



「なんだ?自分には出来ないと?」

「………いえ、やらせてください。でも、」

「でも、なんだ。」



立花先輩の黒い綺麗な瞳が私の目をのぞき込む。
前にあの洋風美人のボス猿に顔を寄せられた時とは大違い。不快感が全くない。それどころか完成された美に圧倒されそうになる。



「するのは簡単だ。だが、それの完成度をどこまで高くできるか、私たちの場合はどれだけお前の役で観客を感動させられるかだ。」



お前はどれだけの可能性がある?




そう囁く立花先輩は今まで見た何よりも美しいと思えた。




「まあ、頑張るんだな。お前らならできると思ったんだ。」


おまえら(・・・・)……?」



なんだ聞いてなかったのか?と先輩が不思議そうな顔をする。



「お前と鉢屋、2人が1年からの選抜だぞ。」




三郎も、出る?




「カップルの役だからな。お前らいつも一緒に帰ってるだろ?息が合わないと行けない役だからな。」



仲良くしろよ。そう言って私の頭をポンと叩き先輩は歩いて行った。




…………カップルの役?









.

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:忍たま , RKRN , 鉢屋三郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さらん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年1月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。