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「ただいまー」
もちろん返事はない。
私の親は仕事が忙しく、物心着いた頃には1人で食事するのも普通になった。
そして似たような家庭の隣人とご飯をたまに一緒に食べるようになったのもその頃。
あの時は兄弟みたいな感覚だったんだ。
それがlikeからloveに変わったことに気づいても後の祭り。三郎はlikeのほうだ。私はloveなのに。
チャイムがなり、玄関のドアの音がした。
「今日は一緒に食べるだろ?」
演劇部のクールな王子なんて言われてる三郎だけど実はこんなだっさいスウェットの古着を着てうち来るんだよって触れ回ってみたいと少し思ったが、その考えは返事とともに振り払った。
「うん!今日は何食べる?」
こんな三郎を知っているのは私だけがいい。彼女でもないのに独占欲が強いかな
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