逢いたくて

求めてた ページ10

Aside



久しぶりだった、


ずっとずっと求めてた。逢いたくて。




堀夏「そう、あっ。早く帰ろ。アイス溶けるよ」


A「外寒いから溶けないよ」


堀夏「あ、ほんとだ。笑」


A「ばか」


堀夏「Aちゃんのハーゲンダッツ俺が頂くね」


A「東大出身でしたっけ？」


堀夏「よく出来ました。」


こんな中身のないよく分かんない会話でも楽しいって思えるのはきっとなっちゃんのおかげで…


さっき、慧人くんたちと出逢って気まずくなった時も堀夏くんが上手いこと交わしてくれて。


慧人くんがいいなんてわがまま言えないな。



A「なっちゃんってトークスキル？話術凄いね」


堀夏「東大だから」


A「ほんとにそうだったの？」


堀夏「違うよ笑 んー…。俺は自分のこともっと静かなタイプだとばかり思ってた」


A「静かだとしてもほんとうの部分が見えてないだけかもでしょ。」


堀夏「んー…。深いねえ。」


A「人っていろんな人たくさんいるもん」


堀夏「確かに。こんな下ぶくれの人もいるしね。」


A「それ、慧人くんもお気に入りの部位」


堀夏「なにそれ、お気に入りの部位って何！笑」


A「多分あの日、焼肉食べてた日だったから。」





…沈黙。
あー…どうしよう。なに話せばいいの？全くわかんない。

別→←クッキーアンドクリーム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す