十四話。 ページ16
目が覚めると隣にまふくんが寝ていて、私とまふくんには毛布がかけられていた。
どうやら昨日、寝落ちしたらしい。
「ん…、A…?」
「まふくん、おはよ、」
いつもだったら、私も男性と隣で寝ているのだから照れたりするが今日はそんな余裕などない。
今のところ、味方は二人なのだから。
この家では息がしづらくなっている。
「…あ、起きてたね。朝ごはんできてるから下に…いや。いいよ、持ってくる。なるせも呼んでくるからゆっくり食べな、」
そらるさんはどうやら気遣ってくれたらしく、私とまふくんは言葉に甘えて、服を着替え(もちろん別々の部屋で)顔を洗った。
途中で坂田さんとすれちがったが、明らかに睨まれている。
まふくんが庇えば、小さく舌打ちをして大広間に戻っていった。
大広間では坂田さんと花ちゃんや志麻さんの楽しそうな話声が聞こえた。
まるで、私を嘲笑っているようで。
拳を握りしめた私を見てか、まふくんはそっと私の手をとりご飯食べよ?と部屋へと私を引きずるように手を引っ張った。
「A、来たよ。…大丈夫?」
「うん、まふくんもいるし平気だよ。それに…私は何もしてないから。…大丈夫、」
「うん、…ご飯、食べよう、」
なるせちゃんとそらるさんが持ってきてくれたご飯を部屋で食べた。
ご飯中は沈黙で空気が重かったが誰も口を開こうとしなかった。
何か言えば、さらに空気が重くなると知っていたから。
「「「…ごちそうさま、」」」
私はそっと、手を合わせた。
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桜餅@そらなー - 熊ねぇ→RONONさん» か、神…、!?いやいや、ないです!w ただの駄作者です、(真顔)コメントありがとうございます! (2020年1月11日 18時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
熊ねぇ→RONON(プロフ) - えっと…控えめに言って神かな??? (2020年1月7日 11時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 凛さん» ありがとうございます!!! (2019年9月28日 20時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 受験頑張ってください。遅くても全然いいです。このさき楽しみに待っています (2019年9月28日 16時) (レス) id: 5b04c87de6 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 凛さん» ありがとうございます…!受験生なのと、今、中間が被ってるのでめちゃくちゃ遅いですけど頑張って更新します…!! (2019年9月28日 13時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅@そらなー | 作成日時:2019年5月10日 19時