【浦島坂田船】ある船の専属絵師さんは腐女子だったようで…！？

「センラのターンや！！」『センラさんまで志麻くんに侵され…』「ちゃうわ！！！！」 ページ24

センラside

一週間後。
今度はフユカちゃんがこちらに遊びに来るということで、名古屋観光の手伝いをしていた。

『…さて、』

観光が終わると、個室がある知る人ぞ知る穴場のカフェにきた。

「…えぇ、」

スッ、とお互いにスマホを取り出す。

…多分、志麻くんはこの彼女の一面を知らないんだろう。
そのことに優越を覚えてしまう。

ごめんな、…諦めきれんで。
俺は俺のやり方で落とすから。
覚悟しててや。


『…最近ですね、srmfにハマッちゃったんですよ、』

「なん…やて…！？、語ろ、語ろ、！！！」

いつも通り。平静に。
でも、さりげなく。

「…あぁ、この方はな、フユカちゃんの大ファンらしくて、」

『…え、！？この神作者様が…！？』

「そうそう、」

『さすがセンラさん、！！よく知ってるね…』

「…なぁ、フユカちゃん。俺のこと、“さん”じゃなくて、センラって呼んでほしいな、」

確実に。
距離を縮めていく。

『え、えぇ…、い、いきなり…、…わ、わかった。…センラ、…くん。』

「くんがついとるやないかーい」

『あはは、なれなくて…センラくんでいい…？』

「…まぁ、なれるまでよしとしましょう！」

…彼には負けてしまうかもだけど。
少しの抵抗くらい、許してな。

「さぁ、おいで？…(志・セ)「「選んで」」『……うらさかで←』「「え」」→←「…ゲームは負けたけど他じゃ負けんから、」「……宣戦布告として受け取っとくわ、」「……」

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