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『ねえ、お土産買わない?』
「買いたい!」
時間は夕方近く。
帰る前にお土産を買う人が多いのか人が多い。
2人で食べれるくらいのお菓子と、今回チケットをくれた同僚にもお土産を買う。
『…あ、これ可愛い。』
会計しようと思っていた時、あるキーホルダーが目に入った。
ウサギを象ったキーホルダー。色違いの方もある。
そうだ、思い出にお揃いに買ってあげようかな。
でも、男の子がこんな可愛らしいキーホルダー貰っても嬉しいのかな。
『ものは試しだ。要らなかったら私が使うからいいや。』
キーホルダーを2つ手に取り、レジへ進んだ。
圭介くんが欲しいものも購入。
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「今日はありがとな!」
『此方こそ。楽しんで貰えて良かった。』
夕方の電車は案外空いていて隣同士に座れる事が出来た。
圭介くんは時々、お土産の袋の中をのぞき込んでは嬉しそうに笑った。
『あ、そうだ。』
「…ん?」
『これ、お土産買う時に見つけたんだ。色違いのウサギのキーホルダー。2種類しかなかったから、お揃いで、、持っておきたくて…』
「…A……」
『い、いらなかったら正直に言っていいからね…!?私が勝手に買っただけで…ッ』
圭介くんの表情を見て、逃げ道を提示する。
でも、圭介くんの表情はどう見ても嬉しそうな表情だった。
「俺にくれんのか…?」
『男の子にはちょっと可愛すぎかもしれないけど…』
「スゲェー嬉しい!!!ありがとな!A!」
圭介くんは笑顔でウサギのキーホルダーを受け取り、早速普段使いしている鞄に付けた。
喜んでいる顔を見て、Aは安心した。
受け取ってもらえないんじゃないかって不安があった。
けど、それは取り越し苦労だった。
『あ、今日のよるご飯何がいい?』
「んー…今日は肉じゃなくて魚がいいな。」
『動物園に行ったからお肉は止めたんでしょ?笑』
「…いや、ちげーし。」(本当)
水族館に行ってたらお肉って答えてただろうな、なんて事想像する。
『疲れてるだろうけど、このまま買い物行こうかな。今日はお刺身にしまーす!』
「おー。」
そのまま、いつものスーパーへ。
魚コーナーに行くと、物価高もあり少々値が張っていったが久々の刺し身なので奮発した。
圭介くんも満足そうに食べていたから出費は痛かったが、買って良かったと思った。
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鈴桜(元シオン)(プロフ) - 場地さん、格好いい!!続き待ってます! (6月16日 20時) (レス) @page15 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 更新待ってます!!!!✨ (2023年2月23日 16時) (レス) @page5 id: 47467afbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:liquor | 作成日時:2022年10月30日 22時