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『…本当にありがとう。』
本当に逞しい生徒達だ。
このクラスの担任になれて、誇りに思う。
Aも生徒達の思いに応えるように気合を入れた。
「餓鬼の声援で強くなるなんて、そんなのある訳ねぇ!!!」
『守れる存在があるからこそ、強くなれるって知らないのか?』
ああ、馬鹿だから分からないか。
そう心の中で煽る。口に出したら、更に大変な事になるのは分かっている。
昔のAなら、言ってただろうけど。
今は自分より大切な生徒達がいる。
「おらおらおら!何突っ立ってんだ!早くぶっ潰せ!!!」
「で、でも総長…!アイツ頭ぶん殴ったのにまだピンピンしてんだぜ…!!?バケモノだよ…!!」
「……おい、オレの言う事聞かねェって事か?」
「そ、そんな事…!!!」
どうやら、総長以外は戦う気力をなくしたようだ。
まあ、そうだろうな。あんだけ、強く頭ぶん殴った相手がピンピン立ってる事に怖気づいたのだろう。
「この際、手段は選ばねェ。何でもいい、コイツを殺せ!!!」
"手段は選ばない"
総長は言った。
「手段は選ばないんだったら、コレもありだよな♡」
イカれた奴がナイフを取り出した。
ナイフを見て生徒は後退る。
『何でもありってか…。』
「東卍なんざ、過去の存在!!!今の時代は俺達
今の時代は取り締まりも厳しくなっている為暴走族は前よりも減少している筈。
それなのに、堂々と学校に襲撃。チーム名も晒し、捕まえてくださいという状態である。
「死ねや、ゴラァ!!!」
襲い掛かってくるイカレ男。
ナイフを持っている手を蹴り上げ、ナイフを奪い取る。
それを機に次々と襲い掛かってきた。
一人で何人も捌き続ける。
流石に現役でもない為か息が切れ始めた。
『ハァハァ…サツはまだなのか…!』
「せ、先生…!!!」
『どうした。』
「誰か来た…!!!」
誰か…。
その言葉の表現は、恐らく警察以外の人間。
バブーッ!!!
『!!!この音は…』
バイクの排気音。
馴染みのある音に振り向いた。
「隙ありィ!!!」
グッ
『…ゥグッ!!?』
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続
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mzhama(プロフ) - こんにちははじめまして。コナンとのクロスオーバーめちゃ楽しいです。更新楽しみにしております!頑張って下さいね。お気に入り登録させてもらいました。 (2022年11月15日 14時) (レス) @page32 id: ef4e2691e4 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ星人 - 好きな東リべとコナン!神作だ!これからも頑張ってください! (2022年8月17日 15時) (レス) @page6 id: b9590ea390 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:liquor | 作成日時:2022年7月19日 22時