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視点:京極
ガチャ…
「お待たせしてすまない。」
入ってきたのは金髪で俺と同じ褐色肌の若い男性だった。
しかし、その顔に見覚えがあった。
「えっと、つかぬ事をお聞きしますが…アムロ、さんですか?」
「おや、ソッチの僕をお知りでしたか。」
「一度、ポアロに行った時に見掛けたので…。」
「事情がありまして、後で詳しく説明しますよ。」
彼は俺の前に座り、スッと背を正した。
俺も釣られて背筋を伸ばした。
「流石だ。武道をやっていると姿勢が良い。」
「ありがとうございます。」
さて、と彼は一息ついた。
「自己紹介をしよう。僕は降谷零だ。よろしく頼むよ。」
「降谷、零…?アムロ、ではなくて…?」
「あまり、詳しくは話せないが仕事関係で本名で行動するとヘマをした時大変な事が起きるのでね、偽名を使って行動していたんだ。」
彼によると、喫茶店のアルバイトは本の息抜きだと言う。
園子さんから聞いていた本業は私立探偵と聞いていたがそれも息抜きとして行っていたそう。
息抜きとは一体なんぞやと思ったのは言わないでおこう。
「まあ、本題に入るんだが。五十嵐Aという人物についてだ。」
「!五十嵐、何かあったんですか…?」
「これを…」
スッとテーブルに出されたのは一通の封筒だった。
「これは…?」
「彼の、"遺書"だ。」
「!!?遺書、って…。」
封筒、基五十嵐の遺書を持つ手が震えた。
「彼は自 殺を図ったんだ。」
「そ、んな…ッ五十嵐がそんな事する筈…ッ!!!」
つい、気持ちが荒ぶって声を大きく出してしまった。
降谷さんが目を見開いて驚いている表情を見て我にかえった。
「すみません、大声出して。」
「いや、君の言い分はとても分かるよ。僕も信じられなかったんだよ。」
哀愁漂う彼の表情を見て本当なんだなと実感させられた。
俺は意を決して五十嵐の遺書を開いた。
───────
京極へ。
まず、最初に謝らせてくれ。勝手に死んでごめん。
俺はお前に黙ってた事がある。俺は犯罪組織にいる。主に俺の仕事は取引と、軽いハッキングだった。
最近は、人を殺 す仕事も沢山あった。俺の手はお前と違って沢山の人の血で汚れている。そんな俺がお前の隣にいるのは似つかない。お前は正義感が強くて、人を殺 す為に使う拳じゃない。人を助ける為の拳だ。
お前とダチになれたのは奇跡に近いと思う。短い時間だったけど俺と仲良くしてくれてありがとう。
五十嵐
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liquor(プロフ) - レオンさん» うーん、原作通りにいく予定なので死亡してる設定です。景光(スコッチ)には少し関わりがありますが、他の三人はどうしようかなと思ってます。もし見たいのでしたら番外編で作りますよ!😊 (2022年5月17日 18時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 安室さんとの絡み出てましたね!すみません😅警察学校組は生きてる設定ですか?生きてるならその人たちとの絡みがみたいですね! (2022年5月17日 10時) (レス) id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 妄想でもすごく面白いです!絡みですが安室さんや赤井さんのFBIの絡みが見てみたい気がしますね! (2022年5月17日 10時) (レス) id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
liquor(プロフ) - レオンさん» 私の完全なる妄想ですが、気に入ってくれて嬉しい限りです!もし、こんな話、このキャラとの絡みが見たい!のがあれば気軽にどうぞ!私に見たい話を完璧に再現、表現出来るかわかりませんが。笑笑 (2022年5月17日 1時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 見た目が場地さんとか最高です!言動とかも場地さんだし!まずコナンとのコラボ最高です!続きが楽しみです! (2022年5月12日 14時) (レス) @page7 id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:liquor | 作成日時:2022年5月5日 1時