-34- ページ36
.
『俺にとって、アイリッシュがどんな存在だったか知ってるよな。』
「嗚呼、知っているさ。アイツも詰まらん奴を拾ってきたと思ったさ。」
『…ｯ。』
自分が蔑まれるのは我慢できる。
だが、俺の恩人…父親であるアイリッシュを馬鹿にするのはどうしても許せなくて歯を食いしばった。
『今まで組織の為にと思って耐えていたがもう耐えれねｪ。』
セイフティーを外し、引き金を引こうとした瞬間…
「突撃ー!!!」
と、サツの突入の合図が聞こえた。
その声に引き金を引こうとしていた手が止まった。
ﾊﾟｧﾝ!!!
『ｳﾞｯ…』
突然、左肩に痛みが走った。
ボタボタ、と左肩から血が垂れていく。
気を取られていた瞬間に左肩を撃ち抜かれた。
「余所見はいけねぇな、モヒート。」
『テメｪ…ｯｯ』
ジンはさっさとこの場を離れて行った。
俺もこの場から離れないと見つかってしまう。
未だに血が流れる左肩を押さえながら上へと繋がる階段を上った。
✱
『ハァハァ…、イッテｪ、あの銀髪ロン毛野郎…やりやがった。』
人を躊躇なく殺すアイツにとっては仲間を裏切る事なんて簡単な事だろう。
『………。』
もし、俺がサツに捕まったらどうなるのか定かではない。
犯罪組織にいるのだから、重い刑は避ける事は出来ないだろう。
俺は、ゆっくりと屋上の縁に立つ。
フェンスなど設置されていない此処は絶好の飛び降り場所だ。
風が強く結んでいない髪が靡く。
『此処から飛び降りれば…アイツのとこにいけんかな。』
下では組織の下っ端達がサツと対峙している。
その渦中に俺が飛び降りれば、何か変わるかな…。
.
『＿＿＿＿＿＿＿。』
.
俺は一歩、足を踏み込んだ。
もちろん、前に着く足場なんてない。
俺の体は下へと落ちていった。
.
BAD END→-35-
HAPPY END→-40-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
liquor(プロフ) - レオンさん» うーん、原作通りにいく予定なので死亡してる設定です。景光（スコッチ）には少し関わりがありますが、他の三人はどうしようかなと思ってます。もし見たいのでしたら番外編で作りますよ！😊 (2022年5月17日 18時) (
レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 安室さんとの絡み出てましたね！すみません😅警察学校組は生きてる設定ですか？生きてるならその人たちとの絡みがみたいですね！ (2022年5月17日 10時) (レス) id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 妄想でもすごく面白いです！絡みですが安室さんや赤井さんのFBIの絡みが見てみたい気がしますね！ (2022年5月17日 10時) (レス) id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
liquor(プロフ) - レオンさん» 私の完全なる妄想ですが、気に入ってくれて嬉しい限りです！もし、こんな話、このキャラとの絡みが見たい！のがあれば気軽にどうぞ！私に見たい話を完璧に再現、表現出来るかわかりませんが。笑笑 (2022年5月17日 1時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 見た目が場地さんとか最高です！言動とかも場地さんだし！まずコナンとのコラボ最高です！続きが楽しみです！ (2022年5月12日 14時) (レス) @page7 id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：liquor | 作成日時：2022年5月5日 1時
