【あんスタ】 自分が今まで行ってきた全てが、決して無意味では無かったと信じたい。

み ページ29

ありがとうA


私は貰った大切な物を握りしめた


今日はとても綺麗な星空で思わず微笑んでしまう


風が少し強いな


屋上から見渡す街路 その奥に見える都心


一見綺麗だけど汚い部分もある


イルミネーション、それを付けるための費用を貧しい人に渡せないのかな


世界中の人達に寄付できないのかな


それだけでどれ程の命が救えるのだろう





・






・





フェンスにそっと腰を掛けた


少しだけ近付いた星空は一層輝いて見える


ホッと息を吐くと白い煙が出て


冬だという事を強く思わせる



「Aと一緒に見たかったな…」



ふと零れた本音


そう、本当は一緒に見たかった


隣にAが居て二人寄り添って…


あれ、私何で泣いているんだろう


一回拭ってみるとそれは涙腺が崩壊したかの様に


止めなく溢れてくる


私には幸せになれる権利は無かったのかな


自分で決めた事なのに今更怖くなって小刻みに体が震える


涙は粒となって下に落ちていく


嫌いだなぁ、自分


Aはきっと受け止めてくれた


心配そうな顔で大丈夫？って


でもそれじゃ駄目だよ


私は私 AはAだから


私なんかお荷物になっちゃうもん





・




ごめんね、A、本当にごめんね


私には死にたい理由が出来たそれに対して生きたい理由は


もう無い


Aは色々な事を教えてくれた


もうそれで充分だから


せめて笑っていて欲しい


怒られちゃうかな、私


そんな簡単に命を蔑ろにして


この世には死にたくなくても死にたくない人はいるのに


それでもね私は生きれない


・


ただ死期が早かっただけ本当にそれだけ


大目に見てほしいな


なんて


ふざけんな？


でもねこれは私の決めた事だから。




【Aに二言はいらないわ！】



…ふふっ、懐かしい


大切な大切な思い出が走馬灯として流れる



【元気なのは亜夢だけだからぁぁぁぁぁ！】



…私ちゃんと笑えてたかな


Aから見たら私は元気な子、だったのかな


虚栄を張ってばっかの私の事、好きでいてくれたのかな


どちらにしても私はAの事が好き好きだぁぁぁいすきっ！


、、私が死んだら悲しんでくれるといいな


どちらにせよ泣いては欲しくない！Aは笑った方が可愛いから！





・






・






…今までありがとう


またね、バイバイ





・





もしも、もしも来世も一緒だったら

私も一生笑っていられる気がする




・

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