episode 2 ページ5
ふと窓の外を眺めれば空は遥か高くにあるようであぁ、冬なんだなぁ、寒くなったんだなぁと自覚する。
ところで。
次の授業は体育なんですよ。
まぁ別にいいよ？運動嫌いだけど!!
でもさ…
外でって言うのはおかしくない？
「うぅ…っさぶい…」
体操服を上下長袖にしても隙間から入り込んでくる冷たい空気。
嫌がらせのように肌を突き刺してくる。
ぱっくり割れるよ！血ｨ出るわ!!
「Aちゃん…」
今日はABでの合同。
おなじく今できる最大限の寒さ対策をしても尚震える同士、あんずちゃんと身を寄せ合ってぬくもりを共有する。
「「寒いね…」」
思わず同じことを言ってしまい笑い合う
別に変なシュミは無いはずだけど、いいなぁ、女の子って温かくて柔らかいし…「だよねぇ」
「んぎゃっ」
「えぇ…もう少し色気のある声出してくれる？A」
「凛月…アンタはもう少し普通に出てきてくれる？」
「普通なんだけどなぁ…？女の子は温かくて柔らかくていいよねぇ…♪」
音符が語尾に付きそうなほどごきげんな猫さんは、ニコニコ笑いながらすり寄ってきた。
「Aは温かいし♪」
「離れなさい」
「え〜何で？」
私が引き剥がそうとするほどさらに回した手をきつくしていく。
しかも腰、変態か。
恥ずかしい…限りなく……二人きりのときならまだしも…公衆の面前でこういうこと出来るの朔間家の血特有なんじゃない？
「今失礼なこと考えてなかった？」
「ううん!!何にも!!」
バレたら怖そう…
「まぁいいけど」
「わぁ…二人の世界だぁ…」
茶髪の少女と緑の瞳の幼馴染は遠い目をしていた。
ーーーーーーーーーーーーー
甘いの書けない…っ！！
続く (更新停止中)
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作者名：桜姫。 | 作成日時：2019年10月13日 12時
