さよならホワイト４

最悪のサイクル ページ9

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A『どうして？








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いっつもそう、





二人で涼ちゃんと会いに行った時だって









亜嵐くんはいっつも私の話を止める






ねぇ』









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亜「俺、北海道に転勤になったんだ」








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亜「このタイミングでかよ、って思うよな笑




もう一週間後にはいないと思う







だからさ…」









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Aの答えがどっちであっても







涼太であっても、俺であっても







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少なくとも俺は答えられない









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亜「北海道、美味いもんいっぱいあるからなー


太って返ってきてもしょうがないって笑えよ？笑




あ、お土産なにがいい？






って、いつ帰って来られるかもわかんねーよなー…はは」









自分で言って、傷つく







そういう事だよ






察しろ









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結局俺も、涼太と同じ想いをさせるくらいなら






最初から何も始めなければいい








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寂しさとか、その中でも一瞬のちっさな愛しさとか



抱かなければ、後から知る辛ささえも知らないまま








ずっと友達でやってけるんだ









「わかった」って目を瞑るAを見るのが
今はどうしても辛い









最後にみるAの姿がこれかよって



俺がそうさせたのに







転勤の話を持ち出したことを後悔しつつ、その夜も日付が変わらないうちにAと別れた









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約束、守りきれなかったって……









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そういうことだよな




自惚れてないよな？俺









Aは俺の事が好き


俺もAの事がずっと前から好き







けど、あの頃の涼太達と状況が重なって






ただ怖かったんだと思う





今度Aの近くにいるのは涼太の方で

そんなのあっけなく奪われちゃうんじゃないかって









迎えに行く、なんて不確かなこと、、









俺にはやっぱり「奪いにいく」が

お似合いだ









雲で月が隠れた夜空にはぁっと息を吐いた





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