検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:34,166 hit

淡白 ページ33

.







亜『なんで帰ってくること知らなかったのにプリン2個買っちゃってんの笑』







…こんなとこで食いしん坊発揮するんじゃなかった、






私のアパートに帰ってきてくれた亜嵐くんを部屋に入れ、コーヒーを差し出すと言われた言葉




「これはっ、昇級祝いだから…」




亜『あ、おめでとう』


そう言って差し出された紙袋



「なに?」って聞くと
北海道のお土産だけど祝い品ってことにしとくって








・・・なんか







素っ気ないな








見ないうちにさらに鍛え上げられた体つきとか

スーツ越しでもわかる





会えなかった時間は



思ったよりも長かったみたいで









.









しょんぼりする私を横目に私が食べるはずだった2個目のプリンをお構いなしに食べる彼は







亜『あー、やっぱ落ち着くわ』だって。





ねぇ、亜嵐くん


私ひさしぶりに会えてそれも急に




頭が追いつかないけどすごく嬉しいよ





全部全部、伝わればいいのに









.









.









亜『も〜なにー?笑
今日は甘えたさんですか??笑』





ぎゅーっと抱きつく私を優しく包み込んでくれたその腕を離したくない









.









.









亜『…ほんと…調子狂うわ』





そう呟いてもうキスできそうなくらい顔を近づけてくるから思わず目を逸らした





亜『なに、いや?キス





まっ、するけど』





そう言って触れるだけの優しいキスをしてくれた









亜『ねぇA?俺の話を聞いてくれる?』









.









ちょっと




こわかった









一年以上ぶりの彼は少し冷たくて





離れてる分わからないことだってあるし






共有できない不安も今までいっぱいあったんだろうなって









急に







泣きたくなった









亜『ちょ!なんで泣いてるの⁉
俺まだ何にも言ってない…!』






焦る亜嵐くんに心配をかけたいわけじゃない


でも溢れ出すそれは止まることなく顔を濡らすの









亜『もーー、だからAには通用しないわ


俺さ、めっちゃ悩んだのに』









何を?









亜『ほんとは俺が盛大に祝ってやりたかったのに

いざ家着いてみるとAからもらったプリン食ってるし』









『渡す順番間違えたし』









って









.









.









私の目の前にあるこの小さな箱に




期待してもいいの?

告白→←空白



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - ゆいはんさん» コメントありがとうございます!名古屋公演だけの曲も気になりますよね!!楽しみましょう! (2019年10月7日 0時) (レス) id: 1e5d075de8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいはん(プロフ) - 私も名古屋参戦します!一緒に楽しみましょうね!!! (2019年10月6日 20時) (レス) id: 1086476deb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年9月14日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。