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届かないから ページ25

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ライヴも終盤戦





バラードになると暗黙の了解なのか

一気に会場全体が静まって

ファンの皆は歌う涼ちゃんだけに集中をむける









その時は一瞬だけ





ほんと一瞬だけど









会場の雰囲気が緩くなるから

身動きが取れやすくなる








さっきの男の子はどこ行ったのかな、と
また周りをキョロキョロしてたら









みつけた









駆け寄ってしっかりもう一度彼の顔をみる


「こんばんわ…」






バラードってだけあって、しんみりした状況だから


静かに、周りに気づかれないくらいの声の大きさで話しかける






一瞬ビクッて肩がなったけど、そんなところも可愛いって思えてくる




北『こん、ばんわ…



あの、お姉さんもファンなんですか?』






「うーん、







ファンよりも






もっとずっと近くて、








だけど今では一番遠い存在。』







教えたら「え?」って首をかしげた彼に

自慢でもするようにこう言うの






「私、もうずーっと前から




涼ちゃんのこと応援してるからね」




内緒話をするようにコソコソする自分たちに笑っちゃった







北『それは僕も譲れないです!!

きっと負けないくらい前からですよ!』






対抗してくる北人くんに優しく笑いかければ


頬を赤くしてどこか行っちゃった







そんな彼を「ほくちゃーん」って追いかけるさっきの健太くんと亜嵐くんが今度は私の前へ現れた









亜『あれが健太の言ってた友達か』



「北ちゃんって言うんだった

亜嵐くんも以前会ったことあるよ」




亜「うそっ、どこで?」




「ほら、東京行ったとき

ジムの横のカフェの店員さん









かわいいよね」





亜『・・・あんなのには渡さねぇ』







それ聞いた龍友くんがケラケラ笑ってた理由なんて

私にはこれっぽっちも分からなかった









.









.









.









涼ちゃんの初アリーナツアーは



怪我なく順調で



私達が見に来た今回はちょうど中盤くらい







これからまた目指すステージがあるんだって

キラキラしたその姿に







私の知ってる涼ちゃんは無かったけど



自然と微笑みが溢れた









最後の曲は



【STORY】という楽曲だった

私の選んだ人→←会いに来たよ



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(プロフ) - ゆいはんさん» コメントありがとうございます!名古屋公演だけの曲も気になりますよね!!楽しみましょう! (2019年10月7日 0時) (レス) id: 1e5d075de8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいはん(プロフ) - 私も名古屋参戦します!一緒に楽しみましょうね!!! (2019年10月6日 20時) (レス) id: 1086476deb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年9月14日 0時

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