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｢あ、気付いちゃった？｣
｢知りたいと願ったのはAじゃし、別に大丈夫じゃろ｣
二人はそのまま、武器も置かずにこちらへ近寄ってくる。
｢やめて、来ないで！やだ、やだ、…くん！｣
恐怖に怯えながら旦那の名前を出せば、二人はそれに反応するように武器を構える。
｢悲しいのう…Aはまだ我輩たちがお主を愛しているということに気付いてくれないのかえ？｣
｢面倒だから言うけど、Aの大好きな…くんはもういないよ？一番迷惑だから、一番最初に殺っちゃった｣
ほら、この返り血…くんのだよ？舐める？と笑って言う凛月くん。
｢…なんで、そんなことするの｣
｢何で？まだ分からぬのか？｣
｢わかんない、わかんないよ…やだ、…くんは死んでない、やだ、やだ!!｣
｢Aが悪いんだよ｣
｢我輩を愛してくれないから｣
｢だって、ふたりは、しんせきだから｣
｢親戚な訳無いじゃん。パーティに出る…の親戚の人適当に脅して入れてもらったんだよ｣
｢仕方ないじゃろ？一目惚れだったんじゃから｣
｢でも、なんで、ころしてまでなの？｣
｢何でって、俺達が吸血鬼だから？｣
｢それと何の関係があるっていうの…｣
下手したら殺されてしまいそうになる言葉でも、彼のいない世界なんて意味がないと思うんだ。
｢綺麗だから、Aを深紅に染めたらもっと綺麗になると思ったんだぁ…♪｣
もういや、この人たち、狂ってるんだ。
｢殺すなら殺して、早くしてよ｣
ボロボロと涙を溢す。もうこんな先の見えない恐怖に晒されたくない。
｢殺すわけ無いじゃろ？｣
｢殺したりしないよ？｣
同時に聞こえた言葉に目を見張る。
｢わしらにとって愛する対象なのは、綺麗で、賢くて、可愛い奈夜だけじゃ。｣
｢でも、いま、わたし、きれいじゃない｣
｢綺麗だよ。真っ白なドレスが、返り血で赤く染まってて、そこから吸血したみたいで綺麗｣
｢っひ｣
あの人に選んでもらったドレスなのに。
｢Aは全部綺麗じゃよ。そのまま、誰にも汚されないまま、我輩たちの側にいておくれ｣
｢もしそれが嫌なら、Aに嫌われちゃった俺たちを俺達自身で殺すよ。でも、そんなことしてもAは幸せになれないよね？｣
｢そうじゃよ。わしらならAを幸せに出来るんじゃぞ？どっちを選択すべきか、Aなら分かるじゃろ？｣
あぁ、もう選択肢なんてないのか。
私はそっと、二人から差し出された手に自分のそれを重ねた。
ｰｰｰｰｰｰｰ
続きは書くかも？
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愛が止まらない人(プロフ) - 文学兎(三代目アカ)さん» コメントありがとうございます！書いていらしたんですか…是非見てみたいです。需要があると言って頂けて嬉しいです！時間が出来次第、作ってみようと思います！ (2019年8月23日 8時) (
レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 長文失礼いたしました。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 愛が止まらない人さん» 初めまして、文学兎です！私は昔、文アルの○○してみたを書いて居ました。結果、反響は大きかった事を覚えています！需要は、とてもある事だと思いますので、貴方様の○○やってみたが私は見てみたいです。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 零さん» こんばんは！(？)最高だなん言っていただいてありがとうございます！忍くんside頑張ります！ (2019年3月29日 9時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんばんは…(？)初めまして！小説、読ませていただきました！忍君…！( ☆∀☆)依存の蜜、最高でしたwできれば忍君sideを書いていただきたいです(´･ω･｀)無茶なこと言ってすみません(｀；ω；´) (2019年3月29日 3時) (レス) id: 87136d049a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛が止まらない人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2018年6月26日 21時
