5・愛情縛り"蓮巳敬人" ページ20
※ちょっと重いかも
夢主ちゃんの愛が凄いとこあるけど読まなくていいよ
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「本当に……私でいいの?
私、愛重いし、嫉妬めちゃくちゃするし、敬人くんに迷惑かけちゃうかもだよ?
後悔したりしない?」
「するかもしれない。
それでも、今の俺はそれぐらい許せるほどAのことが好きなんだ。
それじゃ、今はダメか?」
「へへ…ううん、ダメなわけないじゃん!
敬人くんが私を愛してくれる限り、私はずっと敬人くんの隣にいるから!」
そう言って無邪気に抱き着いてきた君を、あの時突き放していれば良かったのに。
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「あはは、まだそんな反抗的な目してるの?
私最初に愛が重いって言ったのに〜。それでもいいって言ったのは敬人くんでしょ?」
「そういうお前は、愛してくれる限り隣にいると言っただろ…。
お前をもう俺は愛していない!解放しろ!」
「あれ〜?何か間違えたかな〜?」
「は…?何言ってるんだ…?」
「私一人だけを愛してくれない敬人くんなんて偽物に決まってるじゃない。敬人くんに成り済ます出来損ないの偽物は、
消さなきゃじゃない?」
彼女はそう言って瞳の笑っていない笑顔でどこからかカッターを取り出す。
「私の敬人くんがこんな私を嫌うはずない!だって敬人くんは私を愛してるんだもん。私が、私のことが一番で、毎日愛してるって言ってくれて、好きって言ってくれて、ずっと側にいてくれて、大好きで愛してて綺麗でかっこよくてずっとずっとずっとずっと私の隣にいてくれるはずの敬人くんが、私を、嫌うはずない……
偽物は、要らないの。
私が好きなのは、本物の敬人くんだもの。だから、許したりしないよ」
ぞくりと背中に寒気が走って、気づけばいつものように声をあげていた。
「A、俺はAを、Aだけを愛してる。俺は本物だ、傷つけないでくれ…。」
そのいつもの言葉をかけると、彼女は力が抜けたように俺に倒れこむ。
そう、ここまではいつも通りだった。
「いつもいつも嘘ばっか……私だってそんな嫌い嫌い言われて笑顔で見過ごせる女じゃないのに」
そうボソリと、彼女が耳元で小さく言葉を吐いた。
「ど、どういう意味だA…?俺はお前だけが好きだ。傷つけないでくれ……」
「大丈夫、敬人くんじゃないよ」
そう言って彼女は以前のふわりとした雰囲気で微笑む。
「敬人くんをこんな風に私一人を愛せないように染め上げた、周りを罰して行くだけ。」
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愛が止まらない人(プロフ) - 文学兎(三代目アカ)さん» コメントありがとうございます!書いていらしたんですか…是非見てみたいです。需要があると言って頂けて嬉しいです!時間が出来次第、作ってみようと思います! (2019年8月23日 8時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 長文失礼いたしました。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
文学兎(三代目アカ) - 愛が止まらない人さん» 初めまして、文学兎です!私は昔、文アルの○○してみたを書いて居ました。結果、反響は大きかった事を覚えています!需要は、とてもある事だと思いますので、貴方様の○○やってみたが私は見てみたいです。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 20bbbeb26f (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 零さん» こんばんは!(?)最高だなん言っていただいてありがとうございます!忍くんside頑張ります! (2019年3月29日 9時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんばんは…(?)初めまして!小説、読ませていただきました!忍君…!( ☆∀☆)依存の蜜、最高でしたwできれば忍君sideを書いていただきたいです(´・ω・`)無茶なこと言ってすみません(`;ω;´) (2019年3月29日 3時) (レス) id: 87136d049a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛が止まらない人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年6月26日 21時