幸せな家族のはなし３ (ページ18)

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［４－５］ページ18

翔side

「グラス持ってきたぞー
ってまたやってんのか。笑」

「あれ、次は智にぃ？笑」

サラダや冷えたグラスを持って
キッチンから出てきた叔父さんと潤が
その光景に笑いながらやってきた。

そして、俺を含めた3つのグラスへ
サーバーからビールを注いでテーブルに。

雅紀達にはりんご、オレンジ、コーラの
冷えた瓶ジュースをテーブルへセット。

「さてと。ほーら。ご飯だぞ～！」

「早く来ないと食べちゃうぞー！笑」

「はぁいー！」

叔父さんと雅紀の声に
振り向いた智にぃと和は同じタイミングで
手を上げてプールサイドへ。

「も、自分で上がれよ～」

「ふふっ」

手を伸ばして待っていた和は
智にぃに引き上げてもらっている。

それから軽く髪を絞って
着ていたパーカーはハンガーに掛けて。

「よし、おまたせ」

「あー！美味しそうっ」

出来たての料理がずらりと大きなテーブルへ並ぶ。

それを囲むように全員の席を決めて、
乾杯をするために立ち上がった。

「じゃあ、今日と明日！
いっぱい遊んで、話して楽しめ！」

「いっぱい思い出作るぞ～！」

叔父さんと智にぃの音頭が簡単に済まされ、
それぞれに飲み物が入った右手のグラスが揺れる。

「それじゃあ、乾杯！」

「かんぱぁーい！」

カキンッと鳴らされた宴の始まり。

それからみんなほぼ同時に
暑い体に冷たい飲み物を流し込んで。

「んっ、んっ、ん……ぷぁー！」

グイッと煽ったビールは口から溢れるほど
幸せの美味さが広がって、体に染み込んでいった。

「んーまいっ♪」