［１−１４］ ページ15
智side
ガチャ
「入るよー」
雅紀の部屋を開け、中へ入る。
その弾みにもう開けてくれていたらしい窓から
涼しい風が俺へ流れ込み、ふわふわと髪が揺れた。
多少雑に物が置かれている雅紀の部屋は
俺が来るため、ベッドをはじめ少しは片してある。
俺はベッドへ向かい、まずはかけ布団と枕を退けて
シーツをしっかりと伸ばして。
それからコロコロをかけて、掛け布団、枕も
シーツと同じようにすれば完了。
「触りまーす」
誰もいないけど一応声をかけて机へ。
乱雑に置かれた動物に関する参考書を手に取り、
揃えて机に積んでおいて漫画は何も言わず棚へ戻す。
翔は特に、けれど雅紀のも仕事で使っている物は
極力触らないようにしてる。
きっと雅紀も本当に触っちゃいけないものは
置きっぱなしにしてないだろうけどね。
その代わり漫画とか関係ないものは
バンバンに触る。うん。遠慮なくね。笑
出来たら周りを見渡して、大丈夫かなと確認できたら
雅紀の部屋は終了だ。
「うし。おっけい」
頷いて雅紀の部屋を出る。
次は向かって左斜め前にある双子ちゃんの部屋。
朝バタバタしてたし、荒れてるかな。
まあうちの弟達みんな酷いときほぼないけど。
「どーかな」
ガチャ
ガッ……！
「えっ」
ガッ……？
なに、今の音。
え、ガッて鳴った？
フリーズした手を慎重に動かしてドアを開ける。
すると音はガッからズズッに変わって眉を寄せた。
「入るよー……」
覗けるくらいドタを開いたら、顔だけ
ひょっこり部屋の中へ入れて音の正体を探す。
そしてドア付近を見てみると
そこにはケースに入った分厚いゲームの攻略本で。
「ゲーム本体じゃなくてよかったぁー……」
もしこれがゲームだとしてみろ。
潤は宥めれても和は無理だ。
いや、状況としてゲームなら和たちが悪いけど。
それでも落ち込んで「もう知らないっ！」なんて
むくれた日には……
苦労が目に見えてる。
「よし」
正体が分かれば気にせずそのままドアを開けてやる。
すれば重い攻略本はまたズズッと音がして
俺を部屋に招き入れた。
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あい(プロフ) - お返事ありがとうございます。私は潤くんが好きなので潤くんのお話も楽しみにしながら読ませてもらいます( ＾∀＾)これからも楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 14時) (
レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
あやりゅ。(プロフ) - あいさん» あいさん、コメントありがとうございますm(*_ _)mご感想、本当に嬉しくこれからの執筆の励みにもなります！どうかこれからもあたたかい心で彼らのはなしをご覧いただけると幸いです(^^♪ (2019年6月7日 14時) (レス) id: 4f4f43ef84 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちわ、楽しく読ませてもらってます(^^)これからも更新楽しみにしてます☆ (2019年6月7日 12時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作成日時：2019年5月25日 0時
